auから新料金プランキタ〜!
今年度より本格的に始まる,端末と通信の「完全分離料金体系」。
先日docomoが新料金プランを発表し,「4割下げ」という数値も打ち出して料金の「下げ」をアピールしました。
しかしユーザーからの評判は芳しくなく,
「むしろ高くなる」
という声もずいぶん上がっているようです。
私は,前掲の記事の中で,
「auは小規模の改訂のままで十分勝負になる」
とまとめました。
そして…。
5/13に発表されたauの新プラン。
docomo同様「4割下げ」を謳っていますが,玉虫色具合はdocomo同様の微妙なプランになってしまっているような?
人によってはむしろ改悪になっていませんか,これ?
諸悪の根源,キャリアの平等性に欠ける割引システム
もちろん,利用される方の立場等によって,今回の料金体系に感じる内容は異なってくると思われます。
しかし,考えようによっては,「立場によって感じ方が異なる」という状況事態が,総務省が唱える「平等性」にそもそも適応していないのではないでしょうか?
また,今回のauの料金体系では,「スーパーカケホ」分の料金をさっ引いて「一見安く見せる」ような料金の提示の仕方を多用しており,これまで同様のサービスを受けようとするするとかえって「高上がり」になるような事例もあるようです。
このような巧妙な迷彩を張っておきながら,「4割安」という文言を前面に出すことで,ますます大手キャリアの信頼性が低下してしまう…ということに,気付かないのでしょうか?
うわべでは総務省の意向に従って「安くしましたよ」とアピールしているものの,実情は値上がりと変わらないのでは,ユーザーも嫌気が差してしまいます。
では,その「実情」を見ていきましょう。
ここでは最も格安で利用したいという層がターゲットになると思われる「フラットプラン」を取り上げていきます。
まずは料金表から。上が「新ピタットプラン」,下が従来の「ピタットプラン」です。
ここでは,多くの人が「一線」と考えるであろう「3GB」を例にとって考えます。仮に,2年プラン・スマートバリュー適応の条件で試算しましょう,
旧プランでは…
・スマートバリュー割引・・・−500円
・スマホ応援割・・・・・・・−1,000円(1年のみ)
★合計・・・・・・・・・・・3,980円(2年目 4,980円)
・2年トータルでは4,480円
・スマートバリュー割引・・・−500円
・スーパーカケホ料金・・・・700円(1年間は500円)
★合計・・・・・・・・・・・4,480円(2年目4,680円)
・2年間トータルでは4,580円
従来の料金から電話料金サービスを差し引いて「大元の基本料金を安く見せ」,これまでの「応援割」という1年間固定の割引の変わりに「家族割」を新設して,ある特定層にだけメリットのある価格を前面に押し出すことで,「最大4割安くなりますよ」と謳っているに過ぎない,ボロボロのシステム
ということになります。
「なるべく安く…」が難しく→格安SIMの奮闘を願う!
さらに…。
今回の「新フラットプラン」では,使用データ量の「刻みの自由度」が少なくなりました。
これまでは,「〜1GB」「〜2GB」「〜3GB」「〜5GB」「〜20GB」に分割されていたものが,「〜1GB」「〜3GB」「〜7GB」へと統合されたのです。
私は,これも大改悪だと考えます。だって,使用データ量を減らして月の料金を減らすということができなくなるわけですから。
また,これまでの「ピタットプラン」では,いざという時には「20GB」まで使用できるという保険がありましたが,今回はそれさえも取り上げられてしまいました。
いや〜,「auやっちまったな!」という感想しか出てきません。
今回の料金プランの発表で真っ先に考えたのは,「格安SIM」への以降です。
しかし,やはり「通信速度」に関する懸念がありますよね。そんなに爆速でなくてもいいので,一般的な利用に不都合なく,そして最新のスマホの性能を担保してくれるだけの通信速度を出してくれるのであれば,Appleストアでの「SIMフリー機購入」が現実的になるのですが…。
格安SIM側には,さらなる通信速度の向上と,安価な料金体系を構築を強く望みます。
でもなあ,5G対応などを考えると大手が強いんだろうなあ〜。
悩みはつきません…。