「カメラ性能」が絶対的な魅力! 「Pixel 3a」登場
本ブログでは,Googleのハイエンドスマホ「Pixel3」の話題について多数取り上げてきました。
中でも「絶対的な魅力」として捉えてきたのが,その「カメラ機能」です。
「多眼レンズ式」によるカメラ性能向上を目指すメーカーが大い中,Googleは単眼レンズにこだわり,AIによるデジタル処理で高度な処理を実現させてきました。
その中でiPhoneXSに差を付けているのが 「ポートレートモード」です。
もちろんiPhoneXSもポートレート機能が大きく向上しているのですが,決定的な差は「マクロ」。XSがポートレートモードを「発動」するためには,被写体と数メートルの距離が必要で,所謂「物撮り」でのポートレートモードはできないのが実情です。対してPixelはこの近距離でのポートレートモードが効くため,「マクロ」的な撮影が可能となるのです。
この部分だけでも触手が動く部分なのですが,この度発売されたPixelの廉価版「Pixel 3a」は,このカメラ性能をキープしたままで価格を下げるという必殺技を発動しました。
Appleと他メーカー,ミッドレンジ帯への考え方の相違
まあ,価格相応でそぎ落とされている部分はある訳です。
しかし逆に,現状のスマホであれば,概ね通常の用途で,その「動作の緩慢さ」故に大きな不満を抱くことはないであろうことは,容易に想像ができます。
もちろんフラッグシップは大切でしょう。
しかし,我々ユーザーの多くが,それほどのパワーを必要としないのに,高額な端末を購入していることも事実です。
この「Pixel 3a」の登場で考えたいのは,iPhoneの機種構成についてです。
これまでのAppleの戦略は,
「旧機種を継続販売し,価格を下げて低価格希望層に対応する」
というものです。
元来iPhoneのチップ等の基本性能は随一ですので,「性能的」には問題なし。今回の「Pixel 3a」関していえば,iPhone7はおろか,iPhone6sでさえも性能的には上回っているという記事も見つけました。
いや〜,これはこれで驚きです。
ですから,Appleの「旧機種流用戦略」もまちがいではないのでしょう。
しかし…
このやり方の弱点は以下の3つ。
②旧機種ということで,イメージ的に斬新さが皆無
③旧機種ということで,新規技術の投入はなし
他メーカーのミッドレンジモデルは,基本性能的には劣ってるものの,「ベゼルレスディスプレイ」「ノッチ縮小」「新型カメラ・レンズ」等の,マシンパワーとは関係ない部分で,それほどコストに影響しない新鮮な技術を次々に導入してきているわけです。
これでは新規ユーザーを「手に取ってみよう」という気持ちにさせることはなかなか難しいでしょう。
「自分はiPhoneにする!」
という,iPhone狙いのユーザーにしかメリットがないわけです。
「新型」ミッドレンジiPhoneが必要では?
今後iPhoneがシェアをキープしていくためには,やはりミドルレンジ帯の展開が非常に重要なのではないでしょうか?
そのカギは,
「新型のミッドレンジモデル新設」
なのではないかと考えます。
価格はズバリ「59,800円」。
他メーカーよりも1万円お高い設定。それでも,Appleの遺伝子が組み込まれたものなら,爆発的に売れるのではないでしょうか?
チップはそれこそ2世代ほど前のものでも十分な訳です。
ディスプレイは液晶でもいいでしょう。でも,将来的には是非有機ELを…。
Face IDのコストがかかるのであればカットにして…。
でもデザインはiPhone8とは異なるもので斬新さを演出。例えば上部ベゼルをできるだけ薄くするとか…。
でも,アップペイは今後のことを考えると譲れません。
と,素人が考えただけでも妄想は広がります。また,実現不可能な課題ではないと思います。
Appleは,本格的にこれまでの販売戦略を見直す時期に来ていることは明らかです。
その最たるものが端末価格。今までよりも下げなくてはいけません。
その次に来るのが,私はこの「ミッドレンジiPhone」ではないかと考えるのですが…。
皆さんはどのようにお考えでしょうか?