BOSE,「Quiet Comfort 35」の後継機を発表!
現在のイヤホン,ヘッドホンにおいて最も注目を浴びているのが「完全ワイヤレス」でしょう。
ケーブルという呪縛から解放されることで,特にイヤホンにおいては「ズレにくさ」という新たな観点を与えてくれました。
また,イヤホンに比べて筐体が大きくなるヘッドホンでも,ワイヤレス化が急速に進みました。BOSE,SONY,ゼンハイザーなどを初めとした一流メーカーも,頻繁にモデルチェンジを繰り返すなど,本気の動きを見せています。
また,「ワイヤレス」以前から1つの潮流として注目され続けてきたのが「ノイズキャンセリング機能」です。
この分野においてはなんといっても「BOSE」の貢献が大きく,現行の「Quiet Comfort 35」に至るまで,先陣を切ってきました。
しかし,最近は特にSONYの追い込みが急で,音質面も妥協しない「WH-1000XM3」は大きな評価を得ています。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3 B : LDAC/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2018年モデル ブラック
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2018/10/06
- メディア: エレクトロニクス
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そして…。
ついにBOSEが「後継機」を発表しました。
「Bose Noise Cancelling Headphones 700」の登場です。
ノイキャン機能は充実するも…
前掲の記事や米BOSEのHPを見てみますと,
・ノイズキャンセリング機能の充実と拡張
・AR拡張機能
に特化したバージョンアップに感じました。
従来から定評のあったノイズキャンセリング機能に関しては,「ノイズキャンセリングの効き方段階調節」を中心とした,
「その時々で必要なノイキャン強度を選択する」
という世代に入っているようです。
その他AR機能を充実させてこれまで以上にスマホとの連携度合いを強めているようで,「オーディオ機器」として捉えていた私からすると,何か違う方向に進んでいるような気がしてしまいます。
その証拠に,「音質向上」を前面に出したPRはしておりません。
個人的にいえば,BOSE製品の最大の弱点はズバリ「音質」だと考えています。特に「解像度の無さ」につきます。
素直な音作りで嫌いではないのですが,いかんせんボワボワし,丸っこくて,純粋に音楽を楽しめるものではない印象です。
「次の改訂では是非音質改善を…」
と願っていただけに,非常に残念です。
まあ,実際に聴いてみなければ分からない面が多々ありますが,ここまで音質面をアピールてこないからには,あまり期待できないでしょう。
さあ,Appleはどう出る?
注目は,今年末にも発売が噂されている,Apple純正のノイキャン搭載オーバーイヤー型ヘッドホンです。
Apple初のノイキャン搭載機であるとともに,「音質重視」の方向性だとか…。
BOSEが,
・音質を重視しない
・ノイキャンの強度よりも多様性を重視する
・SR拡張も視野に入れる
といった,新たな方向性を見いだそうとする中,Appleはどのような舵取りをしてくるのでしょうか?
まあ,純粋に「音質」に向くのではなく,iPhone機能との連携,Health機能の充実等との兼ね合いがあるのでしょうが,個々は是非とも「音質」をおろそかにして欲しくないものです。
せっかく「PowerBeats Pro」で初めてといっていいくらい音質での評判が高い昨今,是非とも「Apple史上最高の音質」を目指してていただきたい!
「ノイキャンが効いても音質がいい」
のであれば,飛びついてでも購入すると思うのですが…。