新たな「三つ折りiPhone」の特許申請!
「Galaxy Fold」がやらかしてしまい,再販についても,
「6月中には…」
「このまま販売中止になるのでは…」
という,様々な予測が駆け巡っている情勢です。
本来であれば,折りたたみ式スマホ「第2弾」として登場するはずのHUAWEI「Mate X」に大きな期待がかかるはずですが,現状の「HUAWEIたたき」の中にあって,中国市場以外ではさすがに手を出す人はそうそういないでしょう。
というわけで…。
本来であれば「折りたたみ式スマホ元年」となるべきだった2019年の先行きが見通せない中,Appleが折りたたみ式スマホに関する新たな特許申請をしたという話題が来ています。
なんと,今度は「三つ折り」です。
「三つ折り」のメリット,デメリットは?
これまでに提案されてきた各メーカーの折りたたみ式スマホは,基本的に直線的に「折りたたむ」ことのできるディスプレイを採用してきました。
本ブログで先に紹介した「折りたたみiPhone」においても,その点については同様でした。
しかし,今回は「折りたたむ」というよりは「折り曲げる」という感覚でしょうか?
曲がる部分が直線的ではなく,曲線的に「曲がって」たたまれていますね。
確かにこの形状であれば,Galaxy Foldで問題になっていたディスプレイのトラブルには耐えやすいのかもしれません。
でも…。
もしこの「折り曲げられた」状態で誤って踏んでしまったら…。
曲がった部分が粉砕されてしまうのは目に見えていますね。筐体やディスプレイの素材に最もよるのでしょうが,金属,ガラス素材を採用してるのでしょうから,「折り曲げ」と「垂直方向からの圧力」に関する耐久性に関しては,大きな疑問符がつくことになりそうです。
更に,先の記事には,以下のような画像も。
なんと,「三つ折り」だけではなく,「二つ折り」も可能な筐体のようで…。
え〜っと,ということは,どこでも自由に曲げられる筐体だということでしょうか?
さすがにこのアイデアの実現性には「?」を付けざるを得ませんね。
2つに折ることにさえ難儀しているのに,フレキシブルな折りたたみ形状なんて夢物語なのではないでしょうか?
また,先の「三つ折り」に関してですが,単純に
「開くのが面倒!」
と感じてしまいます。
ふと画面を見たいとき,何らかの通知があって即確認したいときなど,現状のスマホであれば,タップ1つで情報を確認することができます。
しかし,折りたたむことになると,しかも三つ折りであれば,両手で2回の開く作業を経てからでないと情報に辿り着くことができません。
外側にミニディスプレイを搭載するという手もありますが,それでもメインディスプレイに辿り着くまでの手順が残ることには変わりありません。
「たたむ」「曲げる」ことで,コンパクトになるという大きなメリットがある反面,「手間がかかる」というこちらも大きなデメリットが生じることになりそうです。
「そもそも」を解決しないと先には進めない!
とまあ,勝手に感想を述べてきましたが,結局は
「有機ELを折りたたむという,そもそもの問題点が解決されていない」
ということには変わりありません。
現状では,「折りたたむ」こと自体が成立していないのですから,そこから先の話は全て絵空事になってしまいますよね。
果たして,本当の意味で「完成された折りたたみ式スマホ」を最初に提案するのはどのメーカーになるのでしょう?
そしてその後,果たして折りたたみ式スマホはユーザーにどの程度受け入れられるのでしょう?
価格面。耐久性。信頼性。
Galaxy Foldの一件で,求められる水準は飛躍的に跳ね上がってしまいました。
現在の逆境の中,Appleは折りたたみiPhoneを提案することができるでしょうか?
できるとすれば,その時期は?
現在の「フラット型スマホ」の時代は,ここしばらくは続きそうな予感がしませんか?