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「電影少女 ‐VIDEO GIRL MAI 2019‐」のサイコ具合が秀逸な件〜主役は山下美月? それとも武田玲奈?〜

「電影少女‐VIDEO GIRL MAI 2019‐」が結構いけてる!

 最初は期待していなかったんです。
 「電影少女 ‐VIDEO GIRL MAI 2019‐」。

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 主演である乃木坂46の山下美月さんは,さすがに「主役」を張るには経験が浅いでしょうし,なんでも前作とは違って「ダーク」な方向に振る…ということでしたので,
「アイドルに男をたぶらかして人間性を崩壊させる役なんて無理でしょ…」
と高をくくっていたわけです。

 西野七瀬さんが演じた前作の「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」は,天真爛漫なアイが自らを呼び出した少年と純粋な恋に落ちる…という,お決まりのアイドル路線でしたので,今回のドラマのテーマそのものに対して,
「それではアイドルドラマは成り立たないのでは?」
と感じていました。

 案の定,山下さんの演技そのものはなかなか厳しいものがあります。
 「マイ」そのものが感情表現に乏しく,この怪しげな魅力で男を虜にしていく…というなかなか難しい役どころであるため,いかんともしがたいものがある訳です。
 しかし,トップアイドルでありながら,男性に馬乗りになってみたりと,なかなかきわどい演技に果敢に挑戦し,「マイ」としての役どころはギリギリ保っているというところでしょうか。

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 にもかかわらず,回を追うごとに引き込まれている自分がいるわけです。
 果たしてその理由とは?

 

サイコホラー的なストーリー,演出の秀逸さ

 その原因の1つは,アイドルドラマらしからぬドラマとしての作品レベルの高さです。
 特に,マイが次々と男性を虜にしていき,その人生を狂わせていく様子や,そんなマイに復習を誓う男の執念など,心理描写が秀逸なのです。

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 また,ドラマ全体に漂うダークな映像描写や音楽等,上質なサイコホラーとしての条件は整っていると思います。

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 前作の明るく晴れやかな演出とは全くもって正反対なのですが,
「よくここまで振り切れたな…」
と感心せざるを得ません。
 観ていてなんだか胸を締め付けられるような息苦しさがあるんですよねえ〜,全体的に。
 制作陣の大勝利ですね。

 

「武田玲奈」さんの奮闘光る!

 さて,このドラマの主人公は山下美月さんのはず。
 しかし,ドラマを観ている方々は承知しているとは思いますが,実質的な主役は武田玲奈さんでまちがいありません。

 マイを呼び出した健人が憧れる女性「由那」を演じている武田さん。
 モデル・女優として活躍していながら自分に自信が無く,次第に周囲から浮いてしまうことになる不安定さを,よく表現できている女優さんです。
 マイの力を借りながら由那と親密になっていく健人ですが,マイが突然失踪してしまったことによって,これまでのマイが関わった男性のように崩壊寸前になでなってしまいます。

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 そんなときに健人を救ったのが由那。
 健気なまでに健人につくし,健人を救うというここ数話の武田さんの演技,ドラマ上の存在感からして,いやいや,全くもって主役であります。

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 前作でも,演技力不足の西野さんの影となってドラマを支えたのが「飯豊まりえさん」でした。テレビ東京の「アイドルと演技派女優の抱き合わせ戦略」が見事にはまった事例です。

 しかし本作の武田さんは,飯豊さん以上の「ウエイト」が置かれています。
 出演量,ドラマ内でのポジショニングの重要さからいっても,完全に山下さんを超えておりますので,このドラマは武田さんの魅力で支えられているといっても過言ではないと断言できるほどです。

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 さて,今後はいよいよ最終回の向かっての最終盤。
 現実に気付きつつあるマイはどのように変わっていくのか?
 健人と由那の関係性はどうなるのか?

 個人的には,ここまであまりにも由那がかわいそうになる展開ですので,健人がしっかりと現実を見据え,由那の存在の大きさに気付いてもらいたいと思うのですが…。

 さて,どうなることやら。
 武田玲奈さんの透明感ある演技にも注目しながら,週末までの展開を見守りたいと思います。

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