PowerBeats Proがヨーロッパ主要国で販売開始!
第2世代AirPods同様,「H1チップ」を搭載し,その音質も絶賛されている「PowerBeats Pro」。
5月には,北米のみで先行販売が開始されていましたが,ここに来てその販売箇所を広げています。
5/31に,ヨーロッパ主要国,「英」「仏」「独」での販売が開始されました。
気になるのは日本の優先順位
恐らく,Beatsの生産体制が追いついていないんだと思われます。
これだけ評判がいいわけですので,Appleとしてはすぐにでも全世界での販売を行いたいはず。
それができないのは,「したくてもできない」事情があるからでしょう。
今の段階で考えられるのは,「生産が追いつかない」こと以外に考えられません。
まあそれはいいとしましょう。
日本でも「6月中」の販売が予定されているのですから,ここまで待たされたらどうってことはありません。
しかし…。
私が気になるのは,日本の「優先順位」の低さです。
当然私は,「アメリカ」「カナダ」という,北米に次ぐ「第2グループ」での発売枠に入っているものと考えていました。
しかし実際に優先されたのは「ヨーロッパの主要国」でした。
iPhoneの販売割合を考えても,日本を含むアジアの割合って,結構高いはず。
例えば下の世界地域別売上グラフを見ても,日本単独でも相当強いですし,「日本+中華圏+アジア圏」を合計するとヨーロッパ圏を軽く凌駕します。
今回のPowerBeats Proの発売「順」に関しては,このような実績を踏まえた上で,
「それなのにどうして?」
という思いが強いわけです。
加えて…。
今回のPowerBeats Proがどの国で実際に生産されているのかは分かりませんが,これまでの情勢を考えるに,「中国」ということになるのではないでしょうか?
だとすれば,アジア圏は真っ先に販売を開始してもおかしくない要因を備えているわけで,裏を返せば,Appleが「あえてヨーロッパを優先した」といえなくもありません。
さてさて,その真意やいかに?
米中経済紛争…関係あります?
ここでふと考えてしまうのが,現在の「米中経済紛争」です。
Appleが,現在の紛争故に,中国ひいてはアジア全般を「二の次」と考えるようになったのではないか…という深読みです。
経済的感情以前に,今後の「中国国内でのApple製品不買傾向」を考えたときに,純粋な戦略的にも「アジアは二の次」と考えられてしまうのではないか…というちょっとした心配はつきまといます。
実際に以下の記事のように,
「2019年度,iPhoneの中国国内での売上は5割減」
という予想をしている向きもあるくらいですので。
Appleファンとしては,
「新製品が出たら,なるべく早く手にして使ってみたい」
と考えている方々も多いはず。もちろん私も含めて…。
私の心配が,単なる杞憂になることを願うばかりです。