iPhone永遠の課題 バッテリーに関する二つの朗報!
WWDC以降の「かゆいところに手が届く」機能やサービスについて自由に語る第3弾。
ここまで,「Sign In with Apple」「コントロールセンター」について書かせていただきました。
今回は,iPhoneにとっての永遠の課題ともいえるバッテリーに関する情報です。
iPhoneといえば,Android機にくらべてスリープ時のバッテリー減りが非常に少なく,いかにも「無駄な通信はシャットアウトしています」という鉄壁のカードを誇っています。
しかし,筐体を薄く,軽くすることに力を注ぐあまり,そもそものバッテリー容量が少ないのが玉に傷。
その影響かは分かりませんが,「使い出したらあっという間に減っていく」という不満を感じているユーザーの皆さんも多いのではないでしょうか?
ということで,「バッテリー効率」と「バッテリー劣化防止」ということに関しては,iPhoneユーザーの目は相当厳しいのではないかと予想します。
そんな中,iOS13ではこの二つの問題に対するApple側からの歩み寄りがあるようです。
iOS13でバッテリー長持ち?
まずは根本的な問題として,iOS13はiOS12よりもバッテリーが長持ちするようだということです。
前掲の記事内の実験によりますと,iPhoneXR,iPhoneXS,iPhoneXSMaxの3機種による比較実験によると,全てのデバイスで,iOS13のほうがバッテリーの持続時間が長いという結果になったようですね。
詳しい結果がこちら。
ほんの僅かの差ですが,同様の結果が揃ったということで,一応の信憑性は感じます。
また,今回使用したiOS13は,6/5に公開されたばかりのベータ1だったようで,今後のベータテストが幾度となく繰り返されることを考慮すると,更なるバッテリー効率改善が当然期待できるでしょう。
ある意味,スマホにとってバッテリーのもちは,何にも勝る「正義」ともいえます。
この傾向は,全くもって好ましいことです。
80%の「最適化充電」機能搭載で,バッテリーに優しく!
もうひとつの機能は,バッテリー残量が80%を超えると、ユーザーが使用するまで充電を停止する「最適化充電」機能の搭載です。
「設定」内の「バッテリー」メニュー内に,
「Optimized Battery Charging(最適化充電)」
というオプションが追加されるようですね。
この機能について前掲の記事内では,
「例えば,iPhoneを夜寝ている間に充電することが多いユーザーなら,iPhoneは80%まですぐに充電され,ユーザーが目覚める時間帯まで充電を停止した後,残りの20%が充電される,というパターンで充電されます。」
と説明しています。
本当にユーザーの生活サイクルを感知して最適なバッテリー充電をしてくれるのであれば,「満充電状態をなるべくキープしない」というまさに「最適化」が行われることになります。
でも本当にそんなに都合よく行くんでしょうかね?
疑問なのは,
「80%から100%の部分は,トリクル充電の領域で,最も充電時間がかかる部分なのでは?」
という点です。
つまり,本当に朝使いたいときに満充電が出来上がっているか…?ということ。
気分的には,朝の出がけに充電が間に合っていなかった…となると,若干テンションが下がるのですが…。
また,もうひとつの心配は,各ユーザーが使用している充電器の効率が当然異なるわけで,純正の5Wの充電器から,大容量の急速充電器まで,しっかりiPhone君は充電器の素性を理解した上で充電してくれるのかという点。
この「読み」を間違えると,それこそ充電が間に合わなかったり,機能とは違って早めに充電し終わってしまったりということが多発する危険性もあるかと考えます。
さてさて,本当のバッテリーに関するこの2点が「満点」の状態でiOS13がリリースされたら,かなりうれしいアップグレードとなりそうです。
どうなりますか,秋が楽しみになりますね!