15インチがメイン,14インチがサブ? おかしくね?
MacBook Pro(Late 2016)から,MacBook Proにし「TouchBarモデル」が登場しました。
キーボード上に有機ELの細長いモニタを設置し,様々な操作を可能にしたのですが,結果は惨敗。本当に評判はよろしくありません。
私も,先代MacBook Pro(Late 2016),現行のMacBookPro15インチ(2019)双方で,常時「ファンクションキー表示」で使用しています。使うとすれば,「Touch ID」くらいでしょうか?
そんな中,モニタとキーボードの間に驚くべきものを挟み込んだPC「ZenBook Pro Duo」が,ASUSから発表されました。
14インチのサブディスプレイって,サイズ感間違ってませんか?
なんでもできる超大型サブディスプレイ!
まずはこの見た目の「変態さ具合」をご覧あれ。
ものすごい違和感!
サブディスプレイの大きさに度肝を抜かされるのはもちろんですが,その分だけ下に下がったキーボードの位置も相当に違和感が残ります。
これ,キーボードが打ちづらいんじゃないですかね?
もちろん,「サブディスプレイありき」の筐体構成ですので,こうならざるを得ないのでしょうが,「キーボード操作」という点については疑問が残りそうです。
また,タッチパッドがキーボード右側に配置されていることで,キーボードが右側に寄ってしまっているのもいただけません。
レイアウト的にもそうですが,キーサイズの面でも心配です。リターンキー,押しづらそう…。
しかし…!
サブディスプレイの活用方法を考えるともちろんマイナス面ばかりではありません。
このサブディスプレイ,本当に「なんでもできる」ようです!
上の写真では,YouTube動画の再生と音楽再生の2画面を表示していますね。
これだけではなく,メインとサブの画面を連結して表示したり,双方のディスプレイを跨いだ表示をしたり,サブディスプレイ独自のメニューからアプリを起動したりすることもできるようです。
単なる「ボタン」でしかないTouchBarと比較すると,その有能さに驚いてしまうほどです。
デスクトップでいうところの「デュアルディスプレー」の感覚が,ノートタイプで味わえると言うことですので…。
…味わえるというか…,グラフィックス性能が十分で,快適に動くのであれば,「魔法」ともいえる機能になるかもしれませんね。
ディスプレイが双方とも有機ELということもあり,相当にお値段が張りそうですが,このような革新的モデルを発表したASUSの勇気に拍手です。
さて,Appleはどうする?
さて,このような強力かつ変態的なデバイスを見せつけられたAppleは,どのような戦略を立てているのでしょうか?
現行MacBookProのフルモデルチェンジは,来年とも,再来年初めとも噂されています。
その際には,もちろん各種機能の大幅刷新が行われるのでしょうが,果たして「TouchBar」は現行の形で生き残るのでしょうか?
巷の声としては,
「なくなった方がいい」
という意見の多いようですが,現行機では,意固地なほどにTouchBarを維持してきたApple。
「ZenBook Pro Duo」のように表示領域を広げたサブディスプレイを搭載してくるのか,それともTrackpadを改良することで操作性の向上を図るのか…。
もしかすると,TouchBar非搭載の形に戻ることだって考えられます。
もう何世代か後には,透過性キーボードが搭載され,キーボード部全体がサブディスプレイ化することも考えられる問題だけに,次期MacBookProが,どのような「次の一歩」を踏み出すのかが注目されます。