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2019Appleはかゆいところに手が届く!④〜「Mac+iPad=創造力」の公式を生み出す「Sidecar」〜

「サブディスプレイ」という意味合いを一気に飛び越えた「Sidecar」

 WWDC2019以降の「かゆいところに手が届く」機能やサービスについて自由に語る第4弾。
 ここまで,「Sign In with Apple」「コントロールセンター」「iPhoneのバッテリー事情」について書かせていただきました。  

 今回は,大注目の新機能「Sidecar」に関する情報です。

「iPadがMacのサブディスプレイになれば…」
という要望はiPad登場時から存在しました。
 それまでのiPhoneと比べて大きな画面,しかも持ち運びに困らないコンパクトな筐体と,そのスタイリングは正にMacに「自由」を与えるのにふさわしいディスプレイに見えました。

 そして,「ApplePencil」の登場が,我々ユーザーの思いをついに爆発させました。
「Macでは手描きができないわけだから,iPadでの作業をそのままMacで引き継げたら…」
「…っていうか,デュアルディスプレイの形で同時に作業して,Macのように画面や作業内容のやり取りができたら…」
という,具体的で現実的な要望です。

 これまで,この思いを実現させるためには,サードパーティーのアプリや機器を必要としました。
 しかし,ついに…。
 MacOS Catalinaでは,Apple自らがその機能を実現させました。
 「Sidecar」の登場です。

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「拡張デスクトップ」と「ミラーリング」で広がる選択肢

 この「Sidecar」は,BluetoothでMacとiPadを接続し,Mac側から「AirPlay」からiPadを選択することで利用できるとのことです。

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 尚,当然のことですがこの「Sidecar」機能を利用できるMac,iPadには制限があり,iPad側は「iPadOS」にアップデートできるiPadであることが条件となります。
 また,Mac側はもっと厳しい条件がつくようで,MacOS CatalinaにアップデートできるMacであっても,以下のようにiMacを除いて2016年以前のモデルはSidecar機能が利用できない場合が殆どです。

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 何なんでしょうね,これ?
 「Air」や「MacBook」が対象になっているということは,単純なマシンパワーの問題ではなさそうです。
 新機能を利用するために,買い換えを促しているのであれば,かなり残念な施策となります。
 この情報が確かなのであれば,Appleはこの「制限の理由」をしっかりと説明すべきだと考えます。

 と,前置きが長くなりましたが,「Sidecar」を利用することでiPadを「拡張デスクトップ」として利用し,「Macで書類作成,iPadで動画視聴」などという同時並行的な利用が可能となります。
 また,「ミラーリング機能」を使えば,Macの画面での作業をiPadの画面で行うことができるため,「ApplePenciを使った手描きの作業」をiPadで行うことが現実的となり,非常に重宝しそうです。

 

ユーザー個々の「創造力」で活用方法は∞

 これ,ユーザーごとに活用方法は正に無限大ですね。
 私の場合だと…。
 iMacの大画面で,動画を観ながらWeb閲覧をすることも多いのですが,まあ27インチのサイズがありますので,画面を左右半分に区切って使用するのに不都合はありません。
 しかし,動画のレイアウトは横長ですから,両方表示するとなると必然的に画面サイズが「1/4」ということになります。

 こんなときに拡張デスクトップとしてiPadが利用できたら,動画をiPadの別ディスプレイで表示し,iMacのディスプレイは広々とWEB閲覧のために活用できます。

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 また,もっと快適になると考えられるのが「AirPlay+ApplePencil」の構図。
 Macはタッチディスプレイへは向かいませんので,この用途を「iPadとApplePencilが補完する」という意味合いです。

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 もちろん「一台で」という要望が強い場合はWindowsを利用すればいいのですが,私のように「タッチディスプレイでMacの操作性を壊して欲しくない」と考える層にとって,今回の「Sidecar」は正に福音です。

 私は「お絵かき系」は全くしませんが,PDFに手描きで書き込んだり,地図等をトレースしてその手描きデータを活用したり…というApplePencilを活用した作業は多用します。
 これまでであれば,MacとiPad間でiCloudで同期させたり,AirDropを利用したりした上でデータのやり取りをしていました。
 しかし,このやり方ですと「シームレス」からはほど遠いです。作業が分断されてしまうイメージですね。

 しかし,「Sidecar」のミラーリング機能を使えば,iPadで加工したデータをそのままMacの画面に移行することができます。
 ノンストレスの作業ができることが,簡単に想像できますね!

 ただし…。
 上記のような,「データに手を加えてのAirPlay」となると,OSだけでなく,アプリ側にも対応が求められるようで…。
 現在の時点で正式に対応が決定しているのが,以下のアプリのようです。

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 しかし,iPadでApplePencilでの加工をすることを売りにしているアプリであれば,この「Sidecar」機能が活用できないことは致命的でしょうから,私は今後対応アプリが続々と現れると考えます。
 私が普段多用するアプリはこの中にないのですが,何とか早いうちに「対応」を打ち出してくれないかな?

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