最も地味だった? WatchOS関連のアピール度は?
WWDC2019以降の「かゆいところに手が届く」機能やサービスについて自由に語る第5弾。
ここまで,「Sign In with Apple」「コントロールセンター」「iPhoneのバッテリー事情」「Sidecar」について書かせていただきました。
今回は,「AppleWatch」関連です。
昨年度のApple WatchSeries4の大改訂は,正に「フルモデルチェンジ」といえる変革ぶりでした。
まずもって画面の大型化。
インチ数からいえば僅かなのですが,元々の画面の小ささからして,数字以上の画面拡大ぶりを感じ取ることができました。視認性が大きく向上したことで,Apple Watchそのものの存在意義が向上したともいえるほどの改良点でした。
また,画面の大画面化で生きたのが,多様なコンプリケーションの表示方法です。特に「Infograph画面」で四隅にコンプリケーションを置くというデザインは,非常に先進的なものでしたね。
この他,チップ高性能化による動作の安定化が顕著で,動作面についても一つの「完成の域」に達したことを実感しました。
さて…。
そんなSeries4を受けての2019年。
WatchOS6とWatchSeries5となるわけですが,個人的に言わせてもらえれば,WWDC2019の中で,「最も地味」だったかな…と感じております。
どれもピンとこない…
今回のWatchOS6の売りは,Watch独自の「App Store」が新設されるということでしょう。
しかし…
それがどうした?
そもそもがWatchはiPhoneを母艦として考えるのが基本なわけで,あまり旨みが感じられませんが…。
個人的には,きっとiPhone経由でのアプリ導入を今後も継続すると思います。だって,さすがにWatch上からでは視認性が悪いですから…。
各種環境設定をWatch上で行うには,そもそも限界があるのではないでしょうか?
「緊急時に備え…」という意味合いで機能が充実していくことはもちろん賛成ですが,それが一般的に,しかも快適に使用できるかどうかは,また別の問題のような気もします。
あとは…。
騒音,月経といった,ヘルスケアアプリの充実でしょうか。
その他にも,電卓アプリの新設等,アプリ関連での充実はあるのですが,まあそれは当然だろう…と。
「革新」というほどではないわけです…。
やはり我々は,見た目上の,そして直接的な機能上の「革新」を欲しているわけです。
特にApple Watchは「時計」であるし,ウエラブル端末であるわけですので…。
私は,今年のハード面でのカギは「物理ボタンの廃止」にかかってると思います。昨年来,「2019年モデルでは物理ボタンが廃止される」という情報が根強く流れ続けています。
WWDCはOS発表の場ですので,ハード面での情報は出てこないのも理解できますが,Appleには是非とこの点を意識してもらいたい!
「2018 画面拡大」→「2019 物理ボタン廃止」という流れは,Apple Watchがウエラブル端末の中での完成度を高めていく上で必須の条件だと考えます。
「AppleWatch Series5」限定盤面に期待!
最後に,「盤面デザイン」について。
年々その盤面デザインの洗練度を上げている印象があるApple Watch。
特にSeries4の「Infograph」は超弩級の衝撃度でした。
是非とも,Series5でも,「Infograph」を超えるくらいの衝撃を我々ユーザーに与えてほしいと願っています。
WWDCでは,新盤面も発表されました。
私が気になったのは,上の三つ。
特に一番上の「California」が気に入りましたが,この盤面ですとコンプリケーションの数が結構制限されますね。
Series4の「Infograph」で,多くのコンプリケーションを表示するスタイルに慣れてしまっている部分があり,そこが気になります。
一番下の「Modular Compact」では,盤面最下部の「wide slot」の部分に表示するコンプリケーションがカギを握りそう。大きな面積を占めるだけに,ピンとくるものがあれば,利用してみたくなる盤面ではあります。
そして,前述したとおりに,Series5だけで使用できる限定盤面が,これらの通常盤面との「差」をどのように出せるか…が非常に重要になってきますね。
個人的には…。
限定版面が魅力的であれば,それだけで「買い換えの理由になる」と考えています。
なんてったって,時計は「盤面が命」ですから…。