「IE500PRO」をポチりかけたけど…
ゼンハイザーがモニター系イヤホンの再構築を図っています。
低価格帯で大人気の「IE40PRO」ですが,高価格帯に「IE400PRO」「IE500PRO」の2機種を投入するということは以前お伝えしました。
これまで,このような高級価格帯イヤホンのスパイラルを経験し,「ワイヤレスイヤホン」という範疇の中で「MOMENTUM True Wireless」に出会ったことで,
「極端な高音質追求の旅は終わりにしよう」
と決意しました。
それだけ納得できる「MOMENTUM True Wireless」の音質だったわけです。
しかし…。
この「IE500PRO」は,私がこれまで経験したコンシューマ汎用イヤホンの中で最高の音質だと感じていた「IE800」の発展型ドライバーを搭載しているとのこと。
「試してみたい…」
という思いが強くなっていきます。
そう,正にポチる寸前まで行きました。
しかし,結局今のところ思いとどまっています。
その理由とは…
「リスニング寄りではない」というコメント多し…
私を,ギリギリのところで「ポチり」から遠ざけたのは,試聴機が配置されるようになって書き込まれた数々のコメントです。
「IE800」に搭載されたダイナミックドライバーの改良型を搭載しているという点で,「モニター機」然としているその姿にもかかわらず,
「音はリスニング寄りにかなり降ってくるのではないか…」
と予想していたのです。
「IE800」は,下から上まで気持ちよくふけ上がる音の繋がりのよさに加え,ダイナミックドライバー一基搭載でありながら,ギリギリとするような解像度を持ち合わせていました。
さらに,超高解像度を誇りながらも,分析的な鳴らし方ではなく,あくまでもリスニング寄りの,音を楽しく聞かせるチューニングに寄っていました。
とにかく聴くのが楽しいイヤホンでした。
そして,その音は「MOMENTUM True Wireless」にも色濃く受け継がれています。
しかし,今回の「IE500PRO」に関しては,
「決してIE800の発展系ではないので注意!」
という書き込みが多いのです。
・IE800はセミオープン的,IE500PROは密閉型的
・IE800の高域は抜けが良く,解像感が際立つ
・IE500PRIは,音を分析的拾うための道具
・リスニング専用としてはお薦めできない
・中音域から上のボーカル帯が目立つ,楽器は弱い
・低音は弱め
そう,つまりは「THE Monitor」という感じですね。
昔はモニタータイプが好きな時代もありました。ShureやWestonは今でも大好きです。しかし,年齢も50を超え,分析的に聴くことに特化するようなイヤホンはやや疲れるかな…というように趣向が変化してきました。
だとすれば…
もしかすると,今回の「IE500PRO」は,現在の私は満足できないのはないかと考えたわけです。
「PowerBeats Pro」に色目…
本当に買う気満々だったので,自分としては奇跡的にブレーキをかけたというところ。
ということで…。
「IE500PRO」を買ったつもりになれば,PowerBeats Proを買ってもどうってこと無いかな…と,よからぬ考えもよぎっているところです。
「購入しない」
と宣言してきたものの,やはり,
「Appleのいう高音質とはなんぞや?」
ということに大きな興味があるのです。
また,本命視していた「TE-BD21f」の評価が一向に上がってくる気配がないことも気持ちを「PowerBeats Pro」に向けている一因です。
「TE-BD21f」は,やはり価格なりのものであって,こちらが期待していた「高性能フラッグシップ」という位置づけではなかったのでは…と考えているところです。