「Hey Siri」使ってますか?
皆さんは「Hey Siri」使ってますか?
私は以前は待ってくといっていいほど使っていませんでしたが,最近は時と場合によって,使用頻度が増加しています。
その要因は,以下の3点。
①「Siri」がずいぶん賢くなってきた
②「感度」がよくなってきた
③Apple Watch,AirPods等のウエラブル端末の使い勝手がよくなってきた
①に関しては,かつては絶望的でした。
やはり「Google先生」と比べてしまうのです。
恐らくは,現在もGoogle先生の方が「賢い」のでしょうが,ようやくSiri君の方も,「優れたApple端末間の連携を生かしたい…」という欲望を満たす程度には賢くなってきたようです。
②も何気に進化している印象です。
以前は,結構大きい声で話しかけても反応してくれなったSiri君ですが,現在はこちらのささやきに反応してくれるようになってきました。
③は,絶対的な要因ですね。
「せっかくApple Watchをしているのに…」
「せっかくAirPodsを装着してワークアウトしてるのに…」
というライフスタイルの変化と,各デバイス&OS,そしてSiriの性能とが,ようやく絡み合ってきたというのが,現在の立ち位置なのだと考えます。
まあ,それでも周囲に人がいる中でSiri君に話しかける勇気は未だにもてませんが…。
そんな中,将来に向けて結構重要と思われる情報が出てきました。
なんと,2020年にAppleが「SiriOS」を発表するというのです!
独立するということは…更なる機能アップに期待感が膨らむとともに,懸念も生まれます…。
「音声入力」「音声認識」が主流となるのか?
記事によると,Appleは2020年のWWDCにおいて,「SiriOS」を発表する予定であるとのこと。
同時に,今後5〜10年で,「物理キーボード」が無くなっていき,それを埋めるのが「音声アシスタント」であるとする企業の考えも紹介しています。
これ,業界にとっての大イノベーションですよね!
恐らくはスマホの入力から改革が始まっていくでしょうから,現在主流のフリック入力も次第に消えていくことになるのでしょうか?
また,「音声」ということを掘り下げると,
・音声認識による端末認証システム
・音声を利用したゲームの発展
・SNS業界における「音声」の活用方法の開拓
等,様々な方面での活用が期待されます。
「音声」「声紋」を活用した認証システムなんて,おもしろくないですか?
あっ,「寝言」で解除したらまずいかな?
それでもMacのキーボードは残る!
しかし,問題点がないではありません。
第1に,「人前」での発声ということ自体に,大きな縛りがあるということです。
私のように,「Hey Siri」という言葉を発するだけでも気が引けるユーザーは多いでしょうし,ましてやメールの文面などを声に出しながら打ち込むなど,正にプライバイシーがダダ漏れです…。
第2に,特にMacにおいては「キーボードを打つ」という行為が,ただ単なる文字の打ち込みに留まらないということ。
難しい文章になればなるほど,頭の中で推敲して,それをキーボードで打ち込み,目で認識して修正を図り…という行程を繰り返すわけで,「打ち込みながら考えている…」とでもいいますか,文章を考える行為とキーボードを打つという行為が完全に連動しているのです。
皆さんは違いますか?
これが「キーボードレス」になって,声での作業でこなすことになれば,「文章作成の在り方」自体が変わってしまうことになりそうです。
さらに,文字修正,コピー&ペースト,各種ショートカット等,キーボードであるからこそ瞬時に行えることが無数にあり,このインターフェイスを「音声入力」が超えることは難しいのではないかと考えます。
「速さ」と「効率」が何よりも重視される分野ですので…。
いずれにせよ,「Siri」の活用範囲が広がっていくことに関しては大賛成です。
今後,どのような「広がり方」をしていくのか,注意深く見守っていきたいと考えます。
それにしても…。
2020年は,本当に様々な面での転換点になりそうですね…。