「DX220」+ワイヤレスイヤホン=「なし」
「iBasso Audio DX220」をBluetooth接続を前提としたワイヤレスイヤホンで聴いてみたら…という無謀な取組の第2弾です。
前回は,到着した「iBasso Audio DX220」の紹介をさせていただきました。
というわけで,今回は「MOMENTUM True Wireless」との接続の様子をお伝えするのですが,答えを先に生かしてしまうと,「全くのダメダメ」です。
「MOMENTUM True Wireless」のよさを全く生かしてくれません。
本当であれば,AVIOTの新型「TE-BD21f」も同時に試してみたかったのですが,先日書かせていただいたとおりに,なんともひどい発売延期。
コメント欄にも,「AVIOT」という企業の在り方に関するコメントが寄せられるなど,今回の件は結構な話題になっているようで…。
まあ,それはいいとして…。
どう考えても「TE-BD21f」が「MOMENTUM True Wireless」よりもDX220との接続において好みの音を鳴らしてくれるイメージが湧きませんので,とりあえずは結論めいたものを早速出してしまおうと考えながら本記事を書いています。
解像度だけ上がり,線が細く,超キンキン…
「MOMENTUM True Wireless」の最大の売りは,
「解像度の高さ,低・中・高音の繋がりのよさ,音場表現の絶妙さ(左右,奥行きのバランス),フラットでありながらも艶のある音表現…等」
と,多岐にわたります。
そのバランスが絶品なのです。
どんなに高価なイヤホンでも,ここまでバランスが整った機種はなかなか経験したことがありません。
最近は,この「バランス」が全て…と考えるようになってきております。
これらが「iPhone」との接続によるものでしたので,DAP側の質を向上させたら,今まで以上の音になるのでは…ということが,今回の変態的実験の出発点であることは前回書かせていただきました。
さて,実際試しますと…。
ダメです。
解像度だけは「極端に」上がっているのが一聴して分かります。エグいほど…。
しかし,「MOMENTUM True Wireless」の音の根底である低音の下支えが全く消えてしまい,ただキンキンした音にしか聴こえません。
これでは「音を楽しむ」なんてことができるはずもありません。
もちろん,全体の音の線が細くなっていることもあって,「艶感」も消失。
壊滅的です。
というわけで…。
私の変態的な「高性能DAP+ワイヤレスイヤホン」での高音質化はの実験はひとまずこれで終了です。
後ほど「TE-BD21f」が届きましたら,再度実験してみますが,低音がある程度出る「MOMENTUM True Wireless」でさえこの結果ですので,答えはやる前から見えているように思えます。
★結論★
高級DAPだからといって,ワイヤレスイヤホンを高音質化できるとは限らない。
解像度は上がるものの,低音の質が削がれる場合が多い。
あとは相性次第か?
(手持ちのAK120Ⅱでの経験も踏まえて)
「iPhone+MOMENTUM True Wireless」の絶対性と,DX220の生かし方
iPhoneは,通常で考えれば優れたDAPというわけではありません。
むしろ解像度が低く,もわっとした低音表現が特徴なわけですが,それが「MOMENTUM True Wireless」と組み合わさったときの素晴らしさは特筆ものだということを,今回再認識しました。
以前にも,「結局iPhoneとの相性がいい」という記事を書きましたが,いみじくもそれを証明してしまった格好です。
もちろん,私の個人的な考えであり,最近は以前よりも低音よりで艶のある音を求めるようになるなど,好みの音質にも変化があるかもしれないということも一応書き添えておきます。
さて,取り残されたのは「DX220」。
このまま「使えない」という判断になれば,すぐ売却する手もあります。
結構この機種は人気ですので,キズは浅く済むわけですが,試しに手持ちの有線イヤホンを接続して聴いてみると…。
こいつ,とんでもないポテンシャルをもっています。
これまで使用していた「AK120Ⅱ」の不満点を全て吹っ飛ばす位の!
やばい!
更なる「沼」突入は避けなければいけない…。
と焦りながら,次回はDX220の真の利用法に立ち帰り,有線イヤホンとの接続から「音質面」を評価する方向に舵を切りたいと思います。
それにしても,この機種,人気なのが納得できる音質ですよ。