iPhoneはやっぱり売れていない…
売上としては発売当初から低迷していた2018iPhone。
中盤以降,主力となるべきiPhoneXRの売上がやや持ち直しているようですが,「V字回復…」とまでは全く至っていないようです。
この度,Appleが,第3四半期(4〜6月)の決算を発表しました。
そこから見えてくるのは,iPhoneの「効率のよさ」です。
全般的状況は改善も,問題は脱iPhone
まずはそのデータから。
参考に,同サイトの「第2四半期決算」のデータも。
第2四半期決算では,売上高,純利益とも惨憺たる結果となっていましたが,今回の第3四半期決算では持ち直していることがハッキリと分かります。
「売上高」だけを見ると,前年同期に比べプラスに転じましたし,「純利益」にしても,マイナスの幅がかなり減りました。
更に,地域別の売上についても,特に中国での改善ぶりが目立ちます。
まあ,こちらは米中の経済問題が根本的に解決するまでは予断を許しませんが…。
しかし,はっきりと見えてくる課題もあります。
iPhoneに関して。
「売上項目」を見ると,前年同期比でマイナスになっているのがiPhoneのみ(12%減)。
その他のデバイスやサービスの軒並みプラスに転じている中でのiPhoneの不調はやはり異様な感じを受けます。
さらに,
「売上額が上昇しているのに純利益がマイナス13%」
ということは,いかに「iPhoneの利益幅が大きいか」ということの証明にもなります。つまりは,「利ざやが大きく,効率的に設けられる」ということ…。
これまでのAppleの躍進を支えていたのがiPhoneである…ということが今まで以上に鮮明になりました。
2019もiPhoneは売れません! どうするApple?
本日の朝の記事で,
「2019iPhoneも,前年同様の生産を予定している…」
という記事を紹介しました。
個人的には売れないと思いますけど…。
だって,これだけ「2019iPhoneの変更点はごく少ない」という情報が行き渡るとともに,
「2020iPhoneは改善点が盛りだくさんのビッグチェンジ機」
という噂でもちきりなわけですので…。
今朝の記事にも書いたとおり,価格下げ等の大きなアピールをしないと,売上回復は見込めないと考えます。(そしてAppleは価格は下げないでしょう)
来年度のiPhoneでは一時的に売上増が見込めるでしょうが,今後のiPhoneに関しては,恐らく「3年周期」のモデルチェンジになっていくでしょうから,売上が伸びていくことは考えられないでしょう。
とすれば…。
やはりAppleとしたら,「iPhone」に変わる宝の山を掘り当てなければなりませんね。
ウエラブル事業はもちろんのその候補の一つでしょうが,純利益に直結する「利ざや」とすれば,「サービス」の方が将来性があるのではないでしょうか?
とすれば,この3月の行ったイベントは先見の明があったということでしょうし,この秋から始まる動画,ゲームの配信時行の成果に大注目ということになりますね。
いずれにせよ,Appleの今後に向けて,大きな岐路に立っていることは確かです。
「脱iPhone」の結果次第では,Appleの未来が大きく変わっていくことでしょう。