第4のキャリア「楽天」,最初から躓く?
10月1日から「第4のキャリア」としてMVO運用が開始される楽天。
我々ユーザー目線でいえば,
「本当に10月からキャリアとしてデビューできるの?」
「本当に通信料金は格安キャリア並みになるの?」
という部分に,その興味・関心は集中するでしょう。
特に一つ目に関しては,大手キャリアとしての責任ということもあり,
「やっぱりできませんでした…」
では済まないわけで…。
これまで強気だった三木谷さんですが,何やら雲行きが怪しいようです。
非常に中途半端な…,というか,「大手」としては成立しない船出になりそうな予感です。
「スモールステップ」の本当の意味合いは?
8月8日に開かれた決算総会で,三木谷さんは,
「10月に開始するキャリア事業は,昨年末にシステムがダウンしたキャリアもあったので,慎重にホップ,ステップ,ジャンプで進めていく」
と,SoftBankがやらかしたことを例に挙げるという失礼なやり口で,ずいぶんとトーンダウンした方針説明を行ったようです。
結局は,
「10/1からはまともに開始できません!」
と堂々と宣言してしまったわけです。恥ずかしげもなく…。
問題はこの「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」なわけですが,どうやらこういうことのようです。
・ホップ 開始1〜2ヶ月
ユーザーを限定してキャリアスタート
・ステップ 年明け?
ネットを通じて申し込みを受ける
・ジャンプ
実店舗を含めて大々的に展開
…楽天の実店舗設置まで待たなくてはいけないわけですから,「大々的に展開」という大手としては当然の形態に移行するまでは,結構な時間を要することになりそうです。
突っ込みどころ満載過ぎて手は出せない…
いや〜,もう突っ込みどころ満載過ぎて笑うしかありませんね。
まともなスタートが切れない…。
次の段階への移行も遅々としている…。
私なんかは,これまでの楽天モバイルのようなネット中心の展開でも考えているのかと思いきや,そうでもないのか?
それとも,準備不足を店舗準備のせいにして覆い隠そうとしているのか?
この他にも,本当に全国展開の安定した通信網が完成しつつあるのか…という根本的な部分さえ心配になってきます。
実はそこさえ怪しいのではないかと…。
ユーザーが期待していたのに,一斉スタートを切れないというのでは,もう敗北宣言をしたのと同じだと私は思います。
これでは怖くて楽天には手を出しづらいかな…。
せめて,他の3キャリアが慌てるくらいの料金設定を提案してもらいたいものです。