使用して見えてくる「バッテリー関連」の使い勝手は?
新星AVIOTから発表されたフラッグシップイヤホン「TE-BD21f」についてレビューしてきました。
詳細につ
いては,以下のページなどから過去記事をどうぞ。
さて,レビューの最終盤ということで,今回の「バッテリー編」,次のe☆イヤホンに発注しているイヤピースが到着した段階での音質レビューで,ひとまず終了したいと思います(未だ発送連絡さえありませんが…)。
追々気付いたことや「MOMENTUM True Wireless」との比較などについて書かせていただくかもしれません…。
それで,今回は本機の「バッテリー管理」についてです。
といいますのも,音質では素晴らしい「MOMENTUM True Wireless」が,このバッテリー関係に関しては「クソ機」(失礼…)に成り下がるわけでして…。
以前にもお伝えしましたように,満充電にして全く使用していない状態で保管しても,1週間も経たずに,「バッテリー残量0」になってしまうのです。
しかも,これが「仕様」であることをゼンハイザーが認めているからたちが悪い。
ケースから取り出してからすぐにデバイスと接続できるように,使用していないときにも周囲の電波を検知しているから…ということなのですが,AirPodsは使用していないときのバッテリー減りは殆どないわけで,到底納得できるわけもありません。
さて,では「TE-BD21f」のバッテリー管理具合はどうなっているのでしょう…。
完璧! AVIOTのバッテリー管理
結論からいえば,AVIOTのバッテリー管理は完璧でした。
音質の最終評価をしてから丸4日,充電なしで「放置」することに。
満充電後トータルで1時間ほど聴いた後ですので,イヤホン側の充電も100%を切った段階でケースに戻し,そのまま放置です。
当然イヤホンのバッテリーを100%に回復させるはずですので,充電ケースとしてはその分の電気を使用した後の放置となります。
「MOMENTUM True Wireless」であれば,本当にみるみると充電量が減っていくのが分かるのです。
2日目にはインジケータの色が「緑」から「黄色」に変わるくらいですので…。
しかし,この「TE-BD21f」は,丸4日経過してもインジケータのライトが「4つ」点灯したままです。
ちなみに,取説に記載されているインジケータ情報がこちら。
これであれば,「MOMENTUM True Wireless」のように,
「使いたいときに充電切れ…」
ということは一般的には考えなくてもいいでしょう。
イヤホンの満充電で7時間聴けて,ケースもイヤホン3回充電できるだけの容量を持っているのですから,まずもって不満はありません。
その上で,使用していない際のロスが少ないとなると,バッテリーに関する心配は皆無といってもいいでしょう。
ちなみに,エージングを稼ぐために鳴らしながら放置してみましたが,「7時間」という再生時間は大げさではないように感じました。
惜しむらくは…
と,いいことずくめで書いてきましたが,次作に向けての課題を3点
①バッテリー残量表示が10%単位でしか行われない
iPhoneのWidgetでバッテリー情報を確認できますが,「90%」「80%」というように,10%単位の残量表示しかされません。
ここは1%単位に是非ともしていただきたい!
②左右バラバラの残量表示ができない
AirPodsにしても,「MOMENTUM True Wireless」にしても,左右それぞれのバッテリー残量を表示してくれるのですが,「TE-BD21f」は表示が1つしかされません。
この数値が,左右の平均値なのか,それともマスター側なのか(左右どちらがマスターなのかという表示は全くありません),ユーザーは理解のしようがないわけです。
「MOMENTUM True Wireless」は,マスター側が結構早めに減っていくなどという,「減り方のくせ」がありました。
それに応じた充電対策もしなくていけないので,AVIOTでも左右のきめ細かい表示ができるように,今後の機種では改善していくべきだと感じました。
③イヤホン本体と充電端子との接触
イヤホンをケースに戻すと自動的に停止状態となり,充電が開始されるのですが,イヤホン本体と充電器の端子の接触が芳しくない場合があり,「充電開始」を表すインジケータの「赤点等」が点かない場合があります。
この3本端子が,イヤホン側の端子とうまく接触しないのではないでしょうか?
私は蓋を戻す前に必ずインジケータ点灯を確認するようにしています。
点灯しない場合は,イヤホンを多少揺らしてやることで,点灯しますので,やはり点灯していない場合は通電していないのではないか…と感じるのですが,真偽のほどは分かりません。
いちいち確認しなくてはならないのはかなり残念です。
しかし…。
これで「MOMENTUM True Wireless」のバッテリー管理の杜撰さが更に際立つ結果となりました。
この点に関しては,大御所ゼンハイザーの名が泣くというものです。
第2世代では徹底的に改善してもらわなくては困ります!