ついに「内部事情」まで流出?
いよいよiPhone発表イベントまで1週間となりました。
2019iPhoneに関しては殆ど情報が出尽くし,「2020iPhone」の話題が飛び交っていた7,8月でしたが,さすがに8月後半から「iPhone11」関連の情報が増えてきました。
その中には,
「USB-C - Lightningの急速充電対応電源アダプタが標準でついてくる」
「背面のAppleマークが盤面中央に移動し,双方向ワイヤレス充電の基準となる」
「Pro版はApplePencilに対応?」
などといった,これまでは噂に上っていなかったり,有力とは考えられていなかったりした話題も含まれています。
これまで何回も述べましたが,私にとっては「ApplePencil対応」が一番の関心事。
あまり頻繁に語られないあたり,未だに妖しげな香りが漂いますが…。
もし本当に出るのであれば,やっぱり「Max」だよな〜…。
まあいずれ1週間後には最終回答が出るわけですけどね。
そんな中,「A13チップ」のベンチマークとされるスコアが流出しました。
その数値は,なかなか微妙…?
「マルチが伸びず」の要因は?
まずはそのデータを。
これ,これまでのiPhoneを考えると結構衝撃的な数値ですね。
ことチップ性能に関しては,これまで無双状態を築いてきたiPhoneのAチップ。
しかし,今回のA13はA12に比べてシングルで「10%強」,マルチにおいては同等の数値しか出せていません。
この傾向,実は昨年のiPhoneXSのあたりから予感されたものでもあります。
昨年度も,A12のベンチマークスコアを見て,「あまり数値が上がっていない」という声が上がっていました。
しかし昨年度に関してはその裏で,iPhoneの性能アップが「単純なCPUのスコア」ではなく,「NeuralEngine」等の「画像処理」の面に向けられたという事情がありました。その恩恵で,ポートレートモード時の被写体と背景との明確な区別化ができるようなっていたわけです。
今年度の露骨な「数値性能の伸びの鈍化」は,昨年の動きを踏襲するものなのか?
それとも,記事にもあるように何らかのトラブルが生じているのか?
個人的には,A13がA12と同等の「7nmプロセスルール」で製造されている限界があることを考えると,数値的にはこれが「当たり」であり,超広角レンズを加えたことによるポートレートモード機能の拡充や,噂されている画像の後処理等を担うNeuralEngine強化に目を向けられた結果なのかな…と予想します。
「スコア最優先」の終焉? それとも…
だとすれば…。
これは「ベンチマークスコア偏重の時代」の終焉を意味するのでしょうか?
ただでさえスマホの性能の限界が語られるようになって数年が経過します。「スマホでできること」という考え方で行けば,そんなに数字を求めなくても十分…ということか?
あるいは,iPhoneのNeuralEngineのように,(Macの「CPUとGPU」といったような)明確なスマホの内部での「分業化」が進む時代となるのか?
はたまた,「5nmプロセスルール」での製造が予想されているA14で,大きなスコアの伸びを果たす「逆襲」に打って出るのか?
Aチップのみならず,スマホ搭載チップの今後の行く末にも要注目となりそうです。