一見すると単なるAirPodsのパクりだが…
HUAWEIがAirPods2対抗のイヤホンを発表しました。
「FreeBuds 3」。
その形状は,「そこまでやるか…」というくらいのAirPodsの丸パクり。
このあたりが中華メーカーの節操のなさですよね。プライドはないのでしょうか?Appleとしては,恥も外聞もなくクローンを作成してくるどこかの国々のメーカーに対抗することは簡単ではありませんね。常識が通用しないわけですので…。
しかし,HUAWEIのすごいところは,単なるクローンに留まらない製品を出してくること。
今回の「FreeBuds 3」も,やらかしてくれています。
オープンイヤー型ノイズキャンセリングイヤホンの登場です!
「骨伝導」を活用したノイキャン!
まずはそのフォルムをご覧ください。
いわゆる「うどん型」のオープンイヤー型イヤホンでございます。
いや〜,よくここまでやりましたね。私だったら恥ずかしくてこんなクローンデザインは提案できませんけど…。
逆に,初代AirPodsのデザインや,その効率性など,このうどん型デザインがどれだけ優れていたかという証明にもなると考えます。やはり「AirPodsは魔法」だったわけです。
さて,その上で返す返すも残念なのは,「初のオープンイヤー型ノイズキャンセリングイヤホン」という称号を奪われたことですね。
この「FreeBuds 3」は,「骨伝導センサー」を用いることで,左右の耳ごとに15dBずつカットできるということです。
さらに,この骨伝導センサーには,通話時の装着者の声を増幅させたり,風切り音をカットする作用もあるとのことで,正に至れり尽くせりのセンサーとも言えそうです。
しかし当然というか,ノイキャンの効きは「そこそこ」のようで,以下の記事には「騒音をカットしてその他の作業に集中する」ことには向かない…程度とか。
レイテンシーがAirPods2よりすぐれているってホント?
しかし,驚くべき内容もありました。
それは,「レイテンシー(遅延)がAirPods2よりも改善されている」ということです。
このレイテンシーに関しては個人的に結構こだわりがありまして,AirPods2の使用動機の殆どがこの点で占められています。Qi充電はどうとでもなることを,使いながら知りましたので…。
レイテンシーを抑えたAirPods2でさえ,動画鑑賞では何とか我慢できるものの,楽器演奏の動画では我慢できないほど。
もし「FreeBuds 3」のレイテンシーがAirPods2よりも大幅に改善されているとすれば,有線イヤホンと殆ど変わらないレイテンシーを手に入れることができるのではないでしょうか?
これは,用途によっては絶対的な強みになる場合も考えられますね。
もうひとつの衝撃は,価格。「AirPods2」よりも抑えてくるとのことです。
これは結構な強敵になるかもしれません。
今冬の登場が噂されている「AirPods3」。
うどん型ではなくカナル型となり,従来のAirPods2との併売になるという説もあります。
ノイキャン性能,レイテンシー,音質等,「FreeBuds 3」との兼ね合いを考えながらそのスペックを決定していく必要がありそうです。
個人的には,現行のAirPods2にノイキャンが付いてくれたらうれしいのですが…。
痛いなあ〜。
「FreeBuds 3」,Appleが先に出して欲しかったな〜。