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碧野圭さん最新刊「1939年のアロハシャツ」 11/20発売!〜ハワイを題材にした短編集〜

碧野さんの世界に染まりたい…

 「書店ガールシリーズ」が完結してから間もなく丸一年になろうとしているのですね。
 「書店」という舞台に関わった女性を描いたこのシリーズ。
 最初は「理子」と「亜紀」のそれぞれの事情,ぶつかり合いを通した葛藤や成長を描くことから始まりました。

 その後,「理子や亜紀の後」を受け継ぐ「彩加」「愛奈」の様子が実に丁寧に描かれ,最終章のゴールはやはり「理子」で締めくくられるという,正に書店ガールの群像劇とも言える見事な作品群となっています。

 恐らくは,第1巻時点では,「理子や亜紀の後」までは,碧野さん自身が想定していなかったのではないでしょうか?
 しかし,書店内のお仕事ぶりが話題となり,「女性目線」での仕事という観点が時代の波に乗ったこともあって,シリーズ化していったと予想しています。

 「ガール」の脇を固める,編集者としての葛藤を抱える亜紀の夫や,ラノベ作家を目指し苦悩する若者,彩加とブックカフェの開店を目指すパン職人等,脇役勢も非常に魅力的に描かれており,
「第7巻が最終刊!」
と知ったときは,大きなショックを受けたものでした。

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 しばらくの間は当然続くものだと考えていたわけですから…。 

 この間,碧野さんの筆力が大きく向上したことを肌で感じてきました。
 人物の描き方や文章そのものが実に簡潔かつシャープになったことで,余韻が生まれるようになりました。読者が自分で考える余地を与えてくれるようになったのです。
 また,甘すぎないストーリー展開と,それに対する登場人物達の「覚悟」のようなものを繊細に描くことができるようになりました。

 この「碧野節」ともいえる文章を楽しみたい…という思いが高まったところに,新刊の情報です。

 「1939年のアロハシャツ」が早川書房より発売されます。
 11/20の発売が待ちきれません!

6作収録の短編集 

 情報が解禁になったのがつい最近のようで,未だ情報に乏しいのですが,楽天ブックスの紹介には以下のような紹介文が…。

八王子の家に眠っていたヴィンテージのアロハには、複雑な秘密が……表題作他、ハワイの彩りに満ちた不思議な不思議な物語6篇。

 どうやら「ハワイ」を題材にした短編集のようですね。

 表題作は「1939年」というわけですので,第二次世界大戦間近のハワイに暮らす日本人が,戦禍に巻き込まれる中で…というような展開でしょうか?

 その時期に焦点を絞ったものなのか,時代,登場人物が全く異なるショートになるのかも全く分かりませんが,恐らくは「ほっとさせる」結末を迎えるような作品群になるのでは…?

 書店ガールシリーズのようなシビアな文体とは異なるかもしれませんが,碧野作品を楽しめるのを楽しみに待ちたいと思います。