リマインダーアプリの修正は,各デバイスごとのOSに左右される
iPhone11Pro導入後,iPhone-Mac-iPad間のリマインダーアプリ連携が取れていない,という記事を先日アップしました。
なんせ,Appleデバイスを導入する最大のメリット,「デバイス間連携」を封じられたのですから,かなり痛い!
恐らくAppleもその重大さに気付いたのでしょう。iOS13.1,iPadOSのリリースを1週間早めて,9/25に前倒しして公開しました。
すると…。
iPadのリマインダーアプリは復活!
しかし,Macは以前のまま「沈黙」…。
さらに…。
リマインダーアプリ更新の影響で軌道さえしなくなっていたCalendarアプリ「Staccal 2」は…?
iOS13.0の不具合と各OSの連携不足と…2つの原因が明らかに
まずは今回2つのOSをアップデートした結果から整理します。
iPhone11Pro導入(iOS13.0搭載)後,起動しなくなっていたiPadのリマインダーは,無事に復活しました。
しかし,Macのリマインダーは以前のまま…。
そして,もうひとつの悩み事である「Staccal 2」はというと…。
よかった! 復活です。
以前はリマインダー連携を切らないと起動さえしませんでしたが,iOS13.1ではリマインダー連携「ON」の状態でも無事起動。もちろん,カレンダー内にiOSで入力したリマインドの内容も表示されました。
Widget画面も同じく復活し,胸をなで下ろしているところです。
今回のトラブルの原因を考えるに,2つの系統があることが見えてきました。
それは,
1.iOS側の要因
①iOS13.0のリマインダーバグが,以前のiPadリマインダー,現Macリマインダーと同期できないというトラブルの元になった。(iOS側の要因が,iPad,Mac双方に影響を及ぼす大元になった)
②iOS13.0のリマインダーバグで,iOSのリマインダー記録との連携が取れないアプリがあった(今回のStaccal 2のように。ただ,全く影響しない「Calendars」のようなアプリもあった→前記事参照)。
2.MacOS側の要因
iPadが復活したのにMacが復活していないということは,iPad,Mac側においては,あくまでもiPadOS,MacOS Catalinaという,それぞれのOSが対応する必要がある。
つまり,同じAppleの純正アプリ「リマインダー」の中でも,OSが異なれば連動して働かなくなる場合があるということ。
これ,もしかすると,今後のAppleの戦略を示唆しているかもしれませんね。これまで「iOS」という共通のOSで動作していたiPhoneとiPadを分離したように,各デバイスの特徴を生かした,「味付けの異なるOS」をつくっていこうとしているのでは…ということ。
しかし,ここで一見逆行しているように見えるのが,同じアプリを異なるデバイスでも動作させようとする「Marzipan化」の動きです。
本来であれば,今回のような,「各デバイスでの動作が異なる」という状況にはならないのでは?
Marzipan化,実は各OSの緻密な連携が必要?
ソフトウェアの知識など皆無な私ですが,ふと考えました。
「Marzipan化」って,一見「同じアプリを同じように動かすだけ」と思われますが,それって実は大変難しいことなのではないか…ということです。
そして,それを実現させるということは,iOS,iPadOS,MacOS側が,
「独自の道を進みながらも,動作面では緻密に連携しなくてはならない」
という茨の道を進むということなのでは…と考えるのです。
しかし,Appleはそれをやろうとしている…。
本来であれば,「すぐアップデートするくらいだったら最初から13.1を搭載しろよ!」といいたくなるところですが,これまでどのメーカーもやってこなかったレベルの「デバイスとソフトウェアの連携」を目指している故の事態だったのかもしれません。
そして,今年度のWWDCで,これでもかというくらいにOSの充実を訴えたAppleは,各ハードの発展以上に,ソフトウェアレベルでの技術向上を目指すつもりなのかもしれません。
後々振り返った際,
「2019年が,Appleのソフトウェア改革元年だった…」
と言われるときが来るかも…?
最近のAppleのドタバタぶりを見ていると,結構本機でそんなことを考えたりします。