ちぐはぐな「2019バッテリー事情」
iPhone11Pro,AppleWatchSeries5を手にしてから1週間が過ぎました。
日常使いでの使い勝手等もすでに体感できました。Appleデバイスって,特に問題がなければ本当に自然に,すぐさま生活の中に溶け込みますね。
そういう観点で言うと,iPhone11Proはもうすでに昔から私の周辺にあったデバイスのようになじんでいます。
もちろん,iPhoneXSから筐体の形状や操作性に大きな変更はなかったわけですが,それにしてもダークモード,iOSの大変化等,決して少なくない「違い」があるはずなのです。しかし,違和感のようなものはもうすでにありません。
そして,残った「満足感」は,バッテリーのもちの優秀さとストレージ増による心の余裕。そもそもiPhone11Proへの買い換えの狙いがこの2点だったわけですから,正にiPhone11Proは私にとって最良のパートナーとなっています。
しかし…。
反面,AppleWatchSeries5に関しては,「Series4から買い換えなくてもよかった…」というレベルの不満でいっぱいです。
これ,最近では「HomePod」の音質に感じた不満よりもたちが悪いかもしれません。
その不満の原因は,iPhone11Proでは完璧に満足できている「バッテリーもち」にあります。
iPhone11ProとAppleWatchSeries5,バッテリーに関して,Appleの姿勢があまりもちぐはぐなのです!
2倍速で減少するSeries5と2倍長持ちするiPhone11Pro
購入直後のAppleWatchSeries5のバッテリー減りの惨状については,以前記事にしました。
この後,仕事に出る通常のウイークデーを5日間過ごし,当初感じたバッテリーへの危機感は全く拭えないまま1週間を経過することとなりました。
普段は,家を出る午前7時にWatchを装着し,就寝する午前0時頃にはずします。5日間で,殆どの日が「30%前半」,1日は「30%」を切りました。私はウイークデーにはワークアウトもしませんし,Watch単体から音楽を聴くこともありません。また,Watchを特段酷使するような使い方は全く行っておりません。
ということは,バッテリー消費の激しいワークアウトを追加するような生活ぶりであれば,Series5のバッテリーは「パンク」することも考えられます。
たった1日で…。
逆にiPhone11Proは…。
この1週間のバッテリー消費状態がこちら。
平日はほぼ2時間余りしかiPhone11Proをいじくっていないことになります。仕事中は端末をさわれないという仕事柄,通常の方に比べると使用時間は短いのではないでしょうか
ネット閲覧,SNSでの情報収集,スケジュール管理等が中心で,動画は殆ど観ません。あっ,それから,通勤の1時間のradikoや音楽の再生がこの中に含まれています。
そして…。
グラフを見ると一目瞭然。毎日綺麗に「25%」ほどのバッテリー使用となっています。以前のiPhoneXSであれば,就寝時に「50%ちょっと」ということが多かったですので,単純に考えると2倍近くバッテリーのもちがよくなったといえます。
当然これは,AppleWatchSeries5とのBluetooth接続が常時ONの状態です。印象としては,
「iPhone7使用時にAppleWatch接続をしていなかったときと同じくらいか?」
といった感じです。
もううれしすぎますね。
これにテザリングの使用を加えても,恐らくは早々バッテリー消費のことを考えて遠慮することはなさそうです。
Appleの考える「バッテリー水準」とは?
この結果を鑑みてふと考えたのが,最近の「AirPower」「双方向ワイヤレス充電」不採用の際に使われた「Appleの求める水準に達していなかった」という文言です。
Appleは,今回のAppleWatchSeries5のバッテリーもちは「Appleの求める水準」に達していたと考えているのでしょうか?
ユーザー目線で考えと,
「全く水準に達していません!」
となります。
ユーザーの水準とは,当然「これまでのWatchのバッテリーもち」ということになります。旧機種よりも水準が下がるということは,我々ユーザーは想定していないのです。
前機種までは,Appleの公式のアナウンスは「18時間」となっていましたが,実際は辛抱すれば「2日間」使用できるものでした。
当然我々は,「常時表示」という素晴らしい機能を搭載しても,従来のバッテリーもちを保証してくれるものだと信じてSeries5を購入しているはず。少なくても私はそうでした。
そして,Series4とSeries5の相違点が,この「常時表示」くらいしか見いだせないのも痛いです。他にも画期的な機能が付いているのであればまだ納得できるかもしれませんが,チップ性能も同じ,筐体デザインも同じ…となれば,
「こんなにバッテリーが減るのだったら,買い換えなくてもよかった…」
と言われてもしょうがないのではないでしょうか?
ある意味,Appleはユーザーとの暗黙の契約を反故にしたともいえると,私は考えています。
さらに…。
このような最悪のバッテリーもちのWatchであれば,iPhone11Proに採用の見送られた「双方向ワイヤレス充電」は必須だったのではないでしょうか?
ワークアウトを行ってバッテリーの不安が出てきたらiPhone11Proで充電する…。この連携が絶対に必要不可欠でした!
Series5に関して,Appleは大きく踏み外した…と考えます。
今回のiPhone11Proで感じたように,やはりこの手のデバイスにとって,「バッテリーに関する安心感」は最重要項目です。
「時計」と銘打っているのに丸1日の継続にさえ安心できないのであれば,いくら常灯ができても,それはそれで「時計」とはいえないのかも…。