屋外での使用が心地よすぎる!
ゼンハイザー「MOMENTUM Wireless(第3世代)」のレビュー第6弾です。
ここまで,「開封編」「取って出しの音質編」「エージング10時間編」「ノイズキャンセリング実践編」「エージング20時間編」と来ています。
今回は,エージング30時間ほどを経過した段階における,前回の「STARBUCKS」「道路沿いの公園」以外の場所での屋外使用の感想です。
屋外では「低音の強調」がなくなる…
今回は,「秋田市ポートタワーセリオン」という,秋田港にそびえ立つタワー前にての実験。
まずはiPhone11Proの「超広角モード」の威力をどうぞ。高さ100mのタワーを,いとも簡単に画角におさめてしまいました。恐ろしや…。
この地,「道の駅」にもなっており,当日は日曜日ということもあってかなりの人手でした。すぐそばでは多くの釣り人が釣果を競っていましたし,道の駅を出入りする自動車,二輪車がひっきりなしに移動しています。
加えて,それこそ目の前に2艘の貨物船がエンジンをかけたままで停泊していました。
さて,早速「MOMENTUM Wireless」を装着。同時にノイキャンON。
すぐそばの船のエンジン音がほんの僅か入ってくる程度。それ以外の音は完全に消えました。道の駅構内ではスピードが出ていないためか,自動車のロードノイズも皆無となりました。
そして…。ひとたび音をかけると船のエンジン音も完全に消えました。以前のレビューでも書きましたが,「無理なノイキャン具合にしなくても,音が流れるとノイズが消える」というゼンハイザーの考え方が素敵です。もちろん今日も,「ノイキャン機を装着している」という違和感は「ゼロ」の,本当に自然な音色でした。
ここで感じたことがあります。
エージングが30時間ほどとなり,だいぶ中・高音が出てくるようになりましたが,曲によってはこの部分が若干引っ込むと同時に,その分低音が強調されて聴こえる曲も未だ存在します。特に家の中で聞いていると…。
しかし,今回屋外で聴いていると,前日は低音の主張が大きくて中・高音が目立っていなかった曲が,完璧「フラット」に聴こえるのです。もちろんこれまで「最高に合う」と感じていた「あいみょん」の曲は相変わらず絶好調!
どうなんでしょう?
屋外や,STARBUCKSのようなある程度の広い店舗などの空間の広さは,ヘッドホンの聴こえ,特に低音部分に影響するものなのでしょうか?
イヤホンでは結構な違いがありましたが,ヘッドホン,しかもノイキャン機能付きですので,ちょっと不思議に思った次第です。
風切り音は気になる…
反面風切り音は少々気になりました。
軽減モードもあるようですが,そうなると今度はノイキャンの効きが物足りません。絶望的というほど手はありませんが,使用時の風の具合は結構重要なファクターになってくるかもしれません。
とはいえ…。
かなりかさばるイヤホンですが,余程の制約がない限り,外出時には大きめのリュックやバッグに入れて必ず持ち出したいと感じさせてくれるヘッドホンです。
これが50000円未満で購入できるのなら,こんなに幸福なことはないと感じられる逸品だと思いますよ。