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岡崎琢磨最新刊「珈琲店タレーランの事件簿6 コーヒーカップいっぱいの愛」が11/7に発売!〜よかった,まだ続くんだ! 美星とアオヤマの物語〜 ☆レビュー追記あり☆

待望の続編! 正直「完結したかも…」と思ってました

 やりました!
 あの「タレーランシリーズ」の続編が発売になります!  

 京都の珈琲店「タレーラン」のバリスタである切間美星と,常連客であるアオヤマを主人公とするこのシリーズ。
 美星はたいへん勘が鋭く,
「その謎,たいへんよく挽けました」
の決めぜりふとともに日常の数々の「謎」を解いていきます。
 また,そんな美星に思いを寄せるアオヤマ,そしてそのアオヤマに徐々に惹かれていく美星…という,2人の関係性も楽しめる作品でした。

しかし…。
 第5作目となる前作「この鴛鴦茶がおいしくなりますように」が発売されたのが「2016年11月」。加えて,この5作目のラストでアオヤマが美星に対して,
「ともに,生きましょう」
と,プロポーズめいた台詞を吐いていましたので,
「これでシリーズが終わってもおかしくない…?」
とも感じていました。

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 だって3年ですよ!
 それまで1年ほどの間隔で発刊されていたシリーズものがいきなり3年のブランクを空けたとなると,諦めにも似た気持ちになって当然というものです。しかも,著者の岡崎さんは,このタレーランシリーズの他にも活躍の場を確実に広げているようで,「岡崎=タレーラン」という枠からの脱却を欲しているのかな…という勝手な想像も働いていました。

 いや〜,全てが杞憂でした!
 ついに,シリーズ6作目「珈琲店タレーランの事件簿6 コーヒーカップいっぱいの愛」が,11/7に発売になります。

「藻川又次」と亡き妻の謎に挑む

 これまでの「タレーランシリーズ」は,短編集的な日常の謎解きから始まり,「2」で美星の妹「美星」を登場させるなどの登場人物の拡大を図ったり,「3」で初の長編謎解きものに挑戦したりと,制作側のチャレンジを感じる取組を行ってきました。

 これに続き,「4」ではスピンオフ的なストーリー,「5」では源氏物語を絡めた京都の歴史を生かした謎解きにも挑戦。

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 それでは「6」の注目点は…,ということで,Amazonの紹介欄を見てみると…。

 大人気「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズ,三年ぶりの最新作! 京都の裏路地にひっそりと佇む珈琲店《タレーラン》。バリスタ・美星の淹れる美味しいコーヒーが評判の喫茶店だ。ある日,オーナーの藻川又次が突然倒れてしまう。病院での検査の結果,狭心症を発症しており,冠動脈バイパス手術を受けなければならないという。すっかり弱気になってしまった70歳の藻川は,姪の美星に,とある依頼をする。四年前に亡くなった愛する妻・千恵の,生前の謎の行動……。美星とアオヤマは,藻川の願いを聞き届けるために調査を開始する。千恵の行動を追って,舞台は日本三景のひとつ「天橋立」に――。

 今回の謎解きは,又次とその亡き妻との思い出を探っていくものになりそうです。
 「藻川又次」といえば,「いい歳こいて大の若い女性好き」という思い切り振り切れた人物設定。恐らくは,「妻が又次のことを思って何らかの行動をとっていたことを探り当て,又次の妻への思いがより深まっていく」というハートフルな展開になるのでしょう。
 そして…。
 結局はあっさりと快復した又次の女好きが再発して…というエンディングまで想像が付きます…。

 

今後も「京都指向」を深める予感

 恐らくこの「タレーランシリーズ」は,今後もより「京都指向」を強めていくという選択をしたのでしょう。
 前作の「源氏物語」といい,本作の「天橋立」といい,正に京都のど真ん中を行く設定ですので,もしかすると今後もより「ベタな謎設定」をあえて仕掛けてくるかもしれません。

 また,やはり気になるのが,前作でかなり近づいた美星とアオヤマの関係性です。本作で2人の距離感がどのように描かれるのかが非常に楽しみです。
 さらに…。
 次作「7」は,どうか3年もの間を空けずに発表していただきたい!
 同様のシリーズもの「ビブリア」も次第に間隔が空いていきましたので,非常にさみしい思いをしたものです。

 当初は「手前味噌感」が漂い,やや強引な謎解きに陥っていた岡崎さんですが,書くたびに筆力が上がっているのを実感しています。
 6作目の仕上がりが非常に楽しみです。

☆レビュー追記☆ 

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