かなり高精細なiPhone11Proのカメラ
今年度のiPhone11Pro,売上が好調だということはこれまでもお知らせしてきました。
ハード面での驚くような進化はなかっただけに意外なのですが,私としてはその要因を,「価格低下(iPhone11)」「バッテリーもちの強化」「トリプルカメラレンズ」の3点と踏んでいます。
カメラに関しては,iPhone11Proの「超広角」が非常に魅力的です。以前記事にも書きました。
これまで撮れなかったものが撮れる…ということはやはり新鮮です。
もちろん,その他にも「ナイトモード」「ポートレートモードの強化」等,様々な進化がある訳ですが,基本的なカメラとしての描写もかなりのレベルに達しています。
そしてこの度,大変興味深い記事を見つけました。
なんと,iPhone11Proと「一億画素」の一眼レフで撮影した画像を比較しても,なかなか見分けが付かないというのです。
ホントですか?
iPhone11Pro VS 「一億画素」
この記事内でiPhone11Proと比較されているのは,富士フイルムの一眼レフ「GFX100」です。「GFX100」は,35mm判フルサイズの約1.7倍という大型イメージセンサーを搭載し,世界最高の1億200万画素を実現した高性能カメラとのこと。メーカー直販価格はレンズを含まないボディだけで134万円を超えるのだそうです。
フルサイズの1.7倍のセンサーというだけで,一眼レフの知識がある方であれば,一般人が触ることなどない,異次元のカメラであることが分かるでしょう。
iPhone11Proのカメラの画素数が「1,200万画素」なのに対し,「GFX100」は「一億200万画素」!
というわけで,巨大なポスターなどにしてしまえば,写りがいいのは当然「GFX100」ということになりますが,今回は極大に拡大することなく,パソコンのディスプレイ内での比較となっているようです。
比較の結果としては,素人目には判断が付かないほどにiPhone11Proの画像が美しいと結論づけられています。記事内でProカメラマンであるロッシ氏は,
「iPhone11 Proで撮影した写真で映画のポスターも制作し,ビルボードに貼るのに十分なクオリティだ」
と述べています。
まあ,画素数が足りませんから,ポスターは厳しいとは思いますが,A4版程度の大きさであれば,集合写真のようなケースでもギリギリ使える範囲かもしれません。
一般のユーザーであれば,それほど大きなプリントアウトは多用しないはずですので,必要十分すぎるほどの画力だといえますね。
ボケは厳しいが色のり,シャープさも優れている
私も,iPhone11Proのカメラであれば,カメラ専用機に取って代わってもさしつかえない使い方もあるかな…と考えています。
正直,ボケはさすがに一眼の高級レンズには適いませんし,人物以外のポートレートモードの背景との境界線も怪しい部分が残ります。ただ,以下のように結構な写真も撮れるわけで…。
この写真は本当お遊びで撮影した実の写真。2倍望遠でMacでレタッチしていますが,結構キレキレに映っているのです。ボケは汚いですが,アップにした際の実の質感などは結構評価できるものです。
実際にプリントアウトして見ましたが,鑑賞に耐える品質で驚きました。
これに,iOS13.2で搭載予定の「Deep Fusion」が加わったら,もしかするととんでもないことが起こるかもしれません。
ただでさえ,人物のポートレートモード撮影の完成度は上がりましたし,今回のナイトモードなど通常の一眼レフを超える部分も身に付けつつあるのがiPhoneのカメラです。
「一眼なんていらない…」
という日がもう少しでやってくるのかもしれません。