やはりダークモードは有機ELで効果的に作用
iPhone11Proに機種変し,そのバッテリーもちに驚いているという内容の記事をいくつか書かせていただいております。
各所サイトのデータだけでなく,実際の体感としても段違いのバッテリーもちを感じるのですから,私は今回のiPhone11Proのバッテリーに関しては,一種の「革命」と考えていいくらいだと思っています。
さて,私はMacのSafariを強制的にダークモードにしてしまうくらいの「ダークモード好き」です。とにかく目の負担が減りますので…。ですから,iOS13に切り替わると同時に(今回はiPhone11Proに機種変すると同時に)ダークモードを利用しています。繰り返し述べているとおり,Safari利用時の各サイトの表示まではダークにできないという課題は抱えているものの,Apple純正アプリはもちろん,Twitter,Instagramを初めとする大手アプリも続々とダークモード対応を打ち出していることは喜ばしい限りです。
このようにダークモードの勢いが増す中,ダークモードと有機EL搭載機で大幅にバッテリーの駆動時間が延びたという実験結果を掲載する記事が来ています。
iPhoneXS+ダークモード
今回の実験で使用されたのは,最新のiPhone11シリーズではなく「iPhoneXS」です。この機種,お世辞にもバッテリーもちがいいとはいえない機種でした。いつものiPhone同様,スリープ時の管理は万全なのですが,使い始めると雪崩を打ったかのようにバッテリーが減っていく…という感じ。
そんなiPhoneXSでダークモードを使用すると…。
なんとも,通常モードでバッテリーが切れた際に,ダークモードのiPhoneXSは「30%」も残っていたというのです。これはなかなか興味深いデータですね。
記事では,有機ELの「黒を表現する際に通電しない」という特性が生きているとしています。iOSのアップデートをしただけでこれだけの効果があるのであれば,iPhoneXSユーザーは「うれしい誤算」といえるほどの恩恵を受けることができそうです。
iPhone11Pro+ダークモード
そしてiPhone11Pro。
こちらの更なる強みは,「A13Bionicの省電力性」と「バッテリー容量の増加」です。これ,決定的ですね。
iPhoneXSでさえ相当の効果が期待できるダークモードに加え,パワーを保証しながらの省電力性を備えたチップと物理的にバッテリー容量増加。3つの要素が絡み合うことで,iPhone11シリーズの革命的ともいえるバッテリーもちを実現したのです。
しかしここで単純な疑問が…。
バッテリー容量がそれほど変わらず,有機ELではない「iPhone11」の方が,「iPhone11Pro」よりも駆動時間が長いのはどういうこと?
このグラフの実験は「ノーマルモード」で行ったもの? ダークモードにすれば駆動時間の更なる延長と順位の逆転もあり得るのでしょうか?
本来は「液晶よりも省電力」という売り文句で登場したはずの有機EL。iPhoneXSの時からそうですが,バッテリーもちと直結しないようなデータが上がることがあるのは気がかりなことです。