GalaxyS10の指紋認証問題が修正パッチリリースでとりあえず収束
本ブログでは記事にしていませんでしたが,先週来「GalaxyS10で市販の保護フィルムを装着することで,誰でも指紋認証システムを突破できる」という極めて致命的な事案が発生しておりました。
修正パッチリリースが噂されていましたが,ようやく対策がなされたようです。
そもそも,今回のトラブルの原因は,Samsung側が「ディスプレイに市販の画面保護フィルムを貼り付けると,指紋認証に失敗する場合がある」という状態でS10を売り出している点にあります。
もしGalaxyの画面が極めて強度が強く,保護フィルムを必要としないのであれば,この考え方でいいのでしょうが,果たしてどうでしょう?
最近,同様の「視野の狭い」Samsungの考え方が目立ち,個人的にはなかなかSamsungへの信頼度が上がらない状態が続いています。
「Galaxy Fold」関連の「疑念」が拭い去れない…
その大きな要因はやはり「Galaxy Fold」ですね。
本ブログでは,これまでも「Galaxy Fold」に関する思いを綴っております。
まずは,「不完全な状態」のものを売り出そうとしている時点で企業の姿勢が疑われます。もし当初の予定通りに4月に発売されていたとしたら,恐らく世界的にとんでもない事態になっていたであろうことは,想像に難くありません。リコールや訴訟の嵐なのでは…?
更に,「改善」させたはずの新筐体も,多くの問題を抱えているということは,そもそも問題解決に対する意識そのものが疑われるのでは…と考えてしまいます。奇しくも昨日auから発売された「Galaxy Fold」ですが,「改善されたとはいえ,やはり異物混入しやすい」「画面が恐ろしく傷つきやすい」「折りたたみ部の損傷報告あり」等,発売前からの報告がありますので,何かしらの騒動は起きるのではないでしょうか?
今回のセキュリティー関連での根本的な部分での問題発生は,絶対あってはならないことです。保護フィルムを貼っただけで作動しなくなる指紋認証システムって…?
しかも,GalaxyFoldの例を見ると,S10の画面強度だって心配ですので,そりゃフィルムを貼りたくなるでしょう。Samsung製品のみならず,もはや保護フィルム装着はスマホ利用の「デフォルト」といっても過言ではないでしょうから,それを無視するSamsungの勝手な押しつけには,大きな違和感を感じます。その前に,
「どんなフィルムを貼っても作動する認証システムを構築しなさい!」
という,至極あたりまえのことを伝えたいです。
Appleの絶対的信頼性との違い
Samsungが先進技術を世界に先立って発表したいという意欲,野心は嫌いではありません。逆に,この面で最近のAppleが及び腰になっている点を危惧さえしています。
しかし…。
致命的なエラーを抱えているものを絶対に世に問わないAppleの姿勢には,絶対的な信頼性を感じています。もちろん,MacBookProのキーボードだったり,最近慌ただしく更新されるOSの問題だったりと,失敗がないわけではありません。しかし,その深刻度に決定的な違いがあるのでは…と考えるのです。
最近の「AirPower」や「双方向ワイヤレス充電」をギリギリでストップしたように,
「ダメだと分かっているものに対しては勇気ある撤退を厭わない」
と考えるAppleの姿勢を支持したいと思います。
でも,大胆さも忘れないでほしいなあ…。