AirPods Proのよさを殺さないケースを選択する
Apple名義では初のノイキャン搭載イヤホン「AirPods Pro」のレビューを行っております。ここまで「開封・ペアリング編」「音質傾向編」「ノイキャン編」「使い勝手編」をお届けしました。
前回の「使い勝手編」では,致命的なほど「つり出しづらい」構造になっている充電ケースゆえ,落下に備えたカバーケースが必須であるとお伝えしました。
そこで,今回は私が購入してお勧めだと感じたケースをご紹介します。それが「ESR」のスリムフィットケースです。
何故かカラビナ付きケースが多いが…
まずもって感じたのが,
「何故かAirPods Proのケースは,カラビナ付きが多いな…」
ということです。皆さんそんなに何かにぶら下げて持ち運びたいのでしょうか? 私は本体の落下やケース自体の破損(カラビナ部が引きちぎれる等)を考えると,ちょっと怖くてできません。
となると,非常に選択肢が狭くなるのですが,ESR製でカラビナなしのモデルを発見。しかも,「薄型」ということでしたので発注してみました。
本体部がこちら。
そう,セパレートタイプなのです。これ,発注前から気になってはいました。当然,
「外れないのか?」
ということです。
しかし,そんな心配は杞憂に終わりました。
この製品のシリコンは非常にしなやかで,薄いが故に貼り付く感覚が半端ありません。しかも,内側がまるで水分を帯びているかのように「ペタペタ」と貼り付くような仕上がりになっており,これをはずそうとすると「めくり上げるように」しなくてはならないほどです。つまり,一般的な使用で,ペロッと上部全てがめくり上がるということは考えられないということです。
心配な点とすれば,裏側にカバーケースのヒンジ部がありませんので,開口部が大きいこと。
しかし,ここが空いていることでメリットもありますので…。これについては後述します。
蓋の開閉は実にしやすい! インジケータももちろんはっきりと確認できます。
何より薄くて本体ケースのよさを消すこと無く,保護してくれることがうれしい!
表面の質感も適度な摩擦感のあるつるつるで,触っていて気持ちいいですよ。
ヒンジ部の功罪について
上に,「ヒンジ部が開口していることは悪いことばかりではない」と書きました。
どういうことかというと,シリコンのヒンジ部が付いていると,どうしても上部の蓋部分が外れやすくなるということ。
私もAirPods,AirPods2には以下のようなタイプを使用しています。
このタイプ,ほぼ全面を覆ってくれるのですが,まあ蓋部分は毎回のようにポロッと外れます。当然そのたびにケースに入れ直す羽目になるわけで…。
今回のAirPods Proは,ケースが横方向に広がっているため,外れた蓋部分をそのたびにはめ直す行為は,これまで以上にストレスになることが予想されます。
この点については先日「Appleが大好きだよ」さんがレビューで同じようなことをおっしゃっていました。
また,「厚み」があることが好ましくないということについても私と同様のお考えでした。
ESRのカラビナ付きモデルは,カラビナを付ける部分の強度を保つためなのか,非常に厚くなってしまっているようです。
だったら,私の購入した「カラビナ無し・薄型モデル」が正解なのではないでしょうか? たまたま購入したものがたまたま良品だったという棚ぼたですが,この商品,AirPods Proの特性から考えてもお薦めできるものです。