iPhone12の5G化の行方は…?
楽天の通信網がなかなか整備されず,総務省がお怒りに…というニュースが先日流れました。docomoやauの幹部などは,「最初から予想できていた」と,後出しじゃんけんのようなことを語っていたのが印象的でした。
「やはり通信網の整備は並大抵の事業ではない…」
と強く感じました。
iPhone3GSで初めてSoftBank回線を使用した際には,その「繋がらなさ」に一喜一憂したのを思い出します。私の住んでいる秋田では,「市街地だけ」というような時期もありましたので…。
また,3Gから4Gへと移行する時期も,結構じりじりとしたのを覚えています。まあ3Gは保証されているわけですので「通信できない」というわけではないのですが,「どうせだったらしっかり4Gを楽しみたい」という思いがどうしてもありますので…。
さて,今度は「4G→5G」への移行で同じような思いをすることになるのでしょうか?
iPhone12では全機種が「5G化」へ…という噂が力を増してきています。
Qualcommが「2億台」の5Gモデムチップを出荷?
噂の発端は,各メーカーにモデムを供給しているQualcommのCEOが,
「2020年に2億台のモデムチップを出荷する」
という見方を発表をしたことによります。
また,
「2020年には2つの需要の山場が到来する」
とも述べているとのこと…。
「2億台」という市場規模を考えたたとき,この「2つの山」とは,どう考えても「Galaxy」と「iPhone」と考えざるを得ません。
「2月のGalaxy」,「9月のiPhone」という山ですね。
更に,その「2億台」を考えたときに,「全てのiPhoneが5G化されるのでは」と記事では書かれています。これはなかなか微妙な問題です。
先日も紹介したとおり,5G化をするためのロジックボードはかなりの値上がりをする模様。ということは,「廉価版」とされる6.1インチモデルも「現状維持」という値付けではいられないでしょう。
ただでさえiPhone12では前モデルが有機EL化するといわれていますので,値上がりの要素だけが表に出てきている状況です。
iPhone11が昨年度よりも買いやすくなったことで「復活」したiPhone。これで値付けが逆戻りしたのでは,いくらビッグチェンジの年とはいえ,なかなかに厳しい現実が待っているかもしれません。
日本での5G化体制づくりも心配…
また,根本的に心配なのは日本での5G化が間に合うのか…ということです。せっかく高額の「5GiPhone」を購入しても,「市街地しか繋がらない」という状況であれば,購入をパスするユーザーも当然出てくるでしょう。
せっかくのビッグチェンジの年なのに,
「価格高騰+5G化未対応」
で価値を落としてしまう展開にだけはなってほしくないなあ…。