いよいよナイトモード・超高感度対決!
スマホカメラの急速な発展と限界を考え,いつでも手にできるフルサイズ一眼を手にすべく,Canon「EOS RP」と比較していくシリーズ第7弾。
前回は室内での中・高感度時の画質について確かめました。
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今回は,iPhone11Proの売りである「ナイトモード」が発動するような超高感度対決です。
前回の室内撮影時では,iso12800程度までであれば明らかに「EOS RP」の優位性が見て取れましたが,それ以降は急速に「溶けていく」Canon特有の画質の悪化が見られ,かえってAI処理が大前提というiPhone11Proのよさが生かされる場合がある…という結果になりました。
さて,夜中の町角に出かけた今回の撮影ではどのような結果になるのか…?
今回も,EOS RPの画像をiPhone11Proに合わせてリサイズしてから比較していきます。(EOS RPは全て「RF35 MACRO IS STM」を使用)
EOS RPはあくまでも「写真」で安心…キーはやはりiso12800か?
実際の写真を元に考えていきます。
まずは夜の建物の写真。どちらも,室内から灯りが漏れており,周囲には外灯がともされている状態です。それでもかなりくらい印象ですが…。全て上がEOS RP,下がiPhone11Proになります。一部を拡大しています。iso12800。
明暗差が大きいのがEOS RP,iPhone11Proは全て均一な明るさですが,非常にのっぺりとしています。
明るい部分はEOS RPの方がしっかり解像していますが,暗部は非常に混沌としてしまっています。大してiPhone11Proは,EOS RPでは暗くなっている部分も明るく…。これぞAIの力。平均的に見て,やはりこのiso12800程度が同レベルのポイントか?
ちなみにこちらがiso8000画像ですが,こうなるとすべてに渡ってEOS RPが完勝です。
もうひとつ建物。EOS RPはf8,iso8000の一部拡大です。
EOS RPはお見事。iPhone11Proは,やはりバリバリの画像で,非常に不自然。画面が均一に明るいのは非常に素晴らしいのですが,機械的に無理をしているのがよく分かります。シャープネスのかけ過ぎ,ノイズ等の問題もありますが,この「全てが均一の明るさ」という点も,立体的に見えない原因になっているのかもしれません。
お次は暗い路地。EOS RPはf2.2,ss1/6,iso6400と,できるだけ好条件になるようにセッティングしています。実際は外灯の明かりしか見えないくらいの真っ暗状態です。
一見どちらもよく写っているように見えますが,拡大してみると…。
これはEOS RPの完勝です。
個人的にiPhone11Proのナイトモードは「強い」というイメージがあっただけに,EOS RPがisoを間違えない限りはiPhone11Proには負けない…という確証を得た画像でもありました。
結果が逆転する意外なシチュエーションも…
では,すべてに渡ってEOS RPが優れていたかというと,ごく稀に逆転現象が起こることも…。
それは,周囲の光量が殆どないようなシチュエーション。
例えば下の写真は,周囲がほぼ真っ暗。EOS RPはiso40000でしか撮影することができず,iPhone11Proの完勝です。
EOS RPはノイズもひどく,逆にiPhone11Proは何故こんなに解像できるのか…と思えるほどによく写っています。iso40000の状況ですよ!
しかし,下の車前方部の写真は,iso40000の状況下で,明らかにEOS RPのノイズが少ないのが分かります。こちらはEOS RPの圧勝。
次回は,屋外での明るい状況下での写りを比較していきたいと思います。
お楽しみに!