AVIOTの名機「TE-D01d」が第2世代へ!
★12/21加筆 以下の12/21発売→12/28発売へと発売日が延期になっています★
近年のイヤホン業界において顕著なのは,「完全ワイヤレス化」が止まらないということです。2019年は接続性,音質等が改善された優秀な機種が,しかも安価で多数登場し,一気に浸透したことから,個人的には「完全ワイヤレス元年」だと感じています。
また,それにともって,これまでの老舗音響メーカー以外の新興メーカーがこの分野に参入するケースが目立っています。
「国産」ということもあり,今年1年で非常に目立った動きをしたのが「AVIOT」でした。
1万円を切る価格で高音質を実現したことで一躍注目を浴びることになった「TE-D01d」は,AVIOTの名を知らしめた名機と言えましょう。
現在でもその評価は高いものがあります。
そしてついに…。
その名機も世代交代です。
「TE-D01d mk2」が12月21日に発売です!
https://aviot.jp/product/te-d01d-mk2/
使い勝手大幅向上も肝心の音質は?
今回の改訂にあたり,AVIOTが最もアピールしているのがその使い勝手の向上です。
特に,現在の主流となっている,
・Qi充電対応
・アンビエントマイク搭載
というあたりを新たに抑えた上で,
・駆動時間の延長
・防水レベルの向上
・はずれにくい新形状
という部分でのブラッシュアップも図られているようですね。
そして…。
個人的に最も気になるのが,音質に関する部分です。
AVIOTといえば,「安価で高音質」ということで2018〜19年を席巻したメーカー。この先陣を切った位置づけである「TE-D01d」が第2世代になるわけですので,一体どのくらい音質がよくなるのか…ということは,誰しもが気になる部分でしょう。
また,この期待は,この夏に話題となった「TE-BD21f」という機種の存在も念頭にあってのこと。2万円を切る価格にして,ダイナミックとBAとのハイブリッドイヤホンということで,一時は品切れ状態が続くほどの人気となりました。音質も非常に評価が高い機種です。
12/1現在,そのTE-BD21fがAmazonで「14,814円」で購入できるわけで,すでに予約が開始されている「TE-D01d mk2」の「11,512円」との価格差が非常に微妙なわけでして…。
もちろん,「TE-D01d mk2」はダイナミックドライバー1基という構造ですので,「TE-BD21f」とは音作りの考え方が異なるのでしょうが,どうしても「上位機種」として見てしまう「TE-BD21f」との価格差が3000円ほど…ということであれば,
「音質差がどの程度かによって,どちらを購入するのか考えたい」
という方も多いのではないでしょうか?
「二回り目」のAVIOTが目指す方向性に注目!
ここまで「新興勢力」と位置付けられてきたAVIOTも,いよいよ二回り目の製品を手がけ始めた…ということで,なんだか感慨深いものがあります。
しかし,本当の勝負はここからですね。
「一回り目」は,恐らく「想像以上」という成果を上げたと,企業側も考えているはずです。ただ,当初からインパクトのある製品を作り上げてきたAVIOTですので,今後の「伸びしろ」がなければ,一気にその注目度が下がっていしまう危険性もはらんでいるのではないでしょうか?
この「二回り目」でも,「AVIOTやりおるな!」という声が集まるほどの製品を送り出し続けることができれば,AVIOTの地位が揺らぎのないものへと進化すると,私は考えます。
一時の「旋風」では終わらない,しっかりとしたブランドとして根付いてくれることを強く願います。