ちょっと意外なAppleの1人負け…
「iPhone11シリーズの売上が好調…」
という情報は,我々Appleファンからすると無条件にうれしいものです。iPhoneXS・XRシリーズの「惨敗」はやはり気になっていましたし,今後に向けて不安な気持ちににもなっていましたので。
そんな中,7〜9月期のスマホ販売台数が発表になりました。
当然予想はしていましたよ…,iPhoneの台数が落ち込むであろうことは。末期のiPhoneXSシリーズなんて誰も買わないでしょうから。
それでも,「9月」ということはiPhone11シリーズの売上げも一部加算されるわけで,「そんなに大きくは落ち込まないのでは…」と考えていたのですが,なかなかに厳しい数字が出てきました。
Appleの1人負けの構図です…。
意外…Samsungの伸びとHUAWEIの踏ん張り
まずは記事内で紹介されているデータを…。
正にAppleの1人負けです。
スマホの飽和状態の中,全体の販売台数そのものが減っているわけですが,他のメーカーが増やしている中,Appleがその減少分を一手に引き受けているような状態ですね。
意外なのは,SamsungとHUAWEI。
Samsungは特段販売台数が伸びるような要因か思いつかないのですが,やはりロー,ミドル,ハイという,スペックごとの商品展開が非常にうまい印象があります。Appleがもたない「ロー」「ミドル」という分野で確固たる地位を占めるとともに,途上国での販売にも強みを見せているのかもしれません。
HUAWEIも意外でした。
米中の経済対立の影響が大きく出るのでは…と考えていましたが,そんな中で急伸ですね。記事では,中国国内での堅調な売上を要因として上げています。
いくら人気薄のモデル末期時とはいえ,ここまで販売台数で差が出るとなると,やはりAppleの戦略そのものを考え直す必要があるのだと感じます。
iPhoneSE2で事態がどう変わるか?
恐らく,10〜12月期では,Appleが盛り返すでしょう。ここで盛り返せなかったら,「iPhone11人気」は何だったのか…ということになりますから。
しかし,本題はその次だと考えます。
これまでのiPhone8とは異なり,「最新チップ」を搭載したコンパクト機「iPhoneSE2」が,2020年3月にも登場する可能性が高いからです。
実質的にはiPhone8の後継機ですが,位置付け的には「ミドル機の新設」と捉えられるiPhoneSE2。
端末価格が高騰し,なかなか販売台数を伸ばせなかったiPhoneが,このiPhoneSE2でどの程度の販売台数を稼げるのか…?
もしかすると,今後のiPhoneの動向を占うことになるかもしれません。
あくまでも高級機思考で行くのか,それともミドルレンジもしっかりとケアしていくのか?
個人的には,iPhoneSE2もそれなりに売れ,iPhoneの裾野が広がってくれた方がいいとも考えるのですが,それで純利益が目減りしては元も子もないような気もしますし…。
Appleにとっては,どちらの方が望ましいのでしょうね?