2019年第4四半期でiPhoneが逆襲!
昨日,「2019年第3四半期の販売台数でAppleが一人負け…」という記事を書きました。
人気が低迷したiPhoneXS・XRの時代は,「黒歴史」として刻まれることになるかもしれませんね。
この記事の中でも,「次の統計ではiPhone11シリーズの好調さを受け,回復するのでは?」と予想しましたが,やはりそのようです。
2019年第4四半期(10月〜12月)のスマホ生産台数で,Appleがシェア第2位に返り咲きそう…という予想が来ています。
好評iPhone11,じり貧HUAWEI
この記事では,台湾系の調査企業TrendForceの予想が紹介されています。
TrendForceの調査によると,Appleは7〜9月期に,4,670万台のiPhoneを生産したとのこと。これは,前年比で42%の大幅増なのだそうです。
肝心なのは,この数字が「販売台数」ではなく「生産台数」だということ。
つまり,9月以降の「iPhone11シリーズ」の生産がiPhoneXSシリーズのそれよりも大幅に増えていたということで,この数値は9月以降のiPhone11シリーズの販売に直接関わってくる数字となります。
また,この生産増の勢いは10月以降も衰えていない…ということで,当初の見込み通り,いや恐らくは「見込み以上」にiPhone11シリーズが売れているという現実があるのだと思われます。
更に注目すべきはHUAWEIの動向です。
昨日の「7〜9月の販売台数」のデータでは,販売台数,シェアとも大幅に伸ばし,「HUAWEI恐るべし」と感じさせていましたが,これまでの在庫分の処理が終わり,Google系アプリのプリインストールができなくなって以降に生産されたモデルが出荷されている影響がもろに出始め,
「Huaweiは第3四半期に6,750万台を生産したものの,第4四半期は5,500万台にとどまる見通し」
とされています。
同時期にiPhoneは「6,900万台」生産されると予想されていますので,その差は歴然です。
やはり「影響なし」というわけにはさすがに行かなかったようです。
Appleが2年ぶりにシェア2位に返り咲きか?
以上のような情勢を踏まえ,第4四半期の生産台数が予想されています。
なんと,シェアで「6.3ポイント」の爆増をさせたAppleが2年ぶりに「2位」に返り咲くとの予想!
しかも,首位Samsungとの差も「1.4ポイント」にまで詰めています!
ジャンプアップもいいところで,笑っちゃうくらいですね。
しかし,この結果がiPhone11シリーズの人気ばかりではなく,対HUAWE規制Iの影響かによる結果だということを忘れてはいけません。いわゆる「棚ぼた」です。
ひょっとしたら,「iPhone11人気」も,HUAWEI規制の影響が加わっている可能性だって,決して低くはないと考えます。
いずれにしても,Appleにとってビッグチャンスが到来していることは事実です。
今後発売が予想されている「iPhoneSE2」でミドルレンジの顧客も奪い,一気にSamsungを追い越すところまで行きたいものです。
中国との経済戦争が終息すれば,いずれHUAWEIは一気に息を吹き返します。そして,再度シェアを持って行かれることになるでしょう。その「被害」を最小限に食い止めるためには,今この時期にどれだけユーザーの心をつかむかにかかってるように思えます。
…5G化で端末価格が上昇するということがあれば,この部分に悪影響を与えそうで心配です。