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一億画素の極小センサーでも暗所撮影に強く?〜Samsungの「Bright Night Sensor」は常識を越えるか?〜

次の「スマホカメラセンサー」は超高画素化での画質か?

 先日,XiaomiやSamsungが「一億画素」のカメラセンサーを搭載したスマホを開発中…という話題をお届けしました。

 しかし,どう考えても,スマホの極小センサーにフルサイズのデジタル一眼を軽く超える画素数を詰めこむということ自体に無理があるのでは…という考えを述べさせていただきました。

 明るい場所での撮影でも相当無理があるでしょうが,更に気になるのが「暗所」での撮影です。
 iPhone11Proは,これまでの「iPhoneは暗所が弱い」という定評を覆すような「ナイトモード」を搭載し,驚きを与えましたが,今年のスマホカメラのトレンドは,これまでの「ポートレートモード」から「暗所撮影,高感度撮影」に転換しつつあるように感じます。 

 しかし,「一億画素」の極小センサーで,どうやって感度を保つのか…。
 そんな疑問のヒントになる記事を発見しました。
 キーワードは「4つで1つ」です。

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4つの画素を1つにまとめる?

 この記事によると,今回Samsungが商標登録したのが「Bright Night Sensor」という技術。文字通り,夜でも明るく撮影するためのセンサーなのですが,来年発売のGalaxyS11に搭載されそうだということ。

 また,このGalaxy11には,Xiaomi同様に「一億画素センサー」が搭載されるということで,
「極小サイズのセンサーで,どのようにして感度を上げるのか?」
という物理的な矛盾を解決するための技術になるとみられています。

 では,どのようにしてその矛盾を解決するのか…。
 恐らく,Xiaomi 同様,
「4つの画素を1つにまとめて大型画素扱いできる技術」
なのではないかということです。

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 この技術,「Tetracell」と呼ばれているそうです。その名の通り,「4つを1つのセルに…」ということのようですね。
 ということは,総画素数が「一億画素」あったとしても,こ暗所撮影時はその4分の1の「2500万画素」扱いとして撮影することになりそうですね。まあ,「2500万画素」だってiPhone11Proの2倍あるわけで,一眼カメラ級。わけが分からない話であることには変わりありませんが…。

 

無意味な「高画素化競争」

 私はこの異常なまでの「高画素化競争」,全くもって無意味だと考えます。
 どれだけ拡大するつもりですか? データサイズだけ大きくなって,余計なチップパワーを要求するだけにならないでしょうか?

 また,これだけ無理するわけですので,どうしても最終的には「AI処理」が全てを担うことになります。どでかいセンサー,どでかいレンズを積んだ一眼カメラでさえ足を踏み入れていない領域に無理矢理突入しても,最後にはごまかしの画像しか生まれません。

 私は最近,iPhone11ProとEOS RPの画質を比較する記事を書きました。プリントアウトする前提であれば,iPhone11Proの画像はどうしても過剰なデジタル処理でごまかされた画像であり,やはり「一眼は一眼」の素晴らしい画像でした。 

 スマホ上で楽しむ程度であれば,iPhone11Proの画質は驚異的です。しかし,プリントアウトするのであれば一気にバケの皮が剥がれる…。
 と考えたときに,「一億画素」を必要とするのは,「プリントアウト」のときしか考えられないのではないでしょうか? しかも大判の写真。だって,Lサイズにプリントしたり,スマホやPC上で楽しむのであれば,現在のiPhone11Proの1200万画素で十分に事足りるわけですので…。

 無理して高画素化し,デジタルくさいカサカサの画像が出てくる。どんなに高精細化されていても,「写真」として鑑賞に堪えられないのであれば,根本的な考え方が間違っていると言わざるを得ないということになります。
 私は,今後のスマホカメラは,
「画素数を抑え,現在以上にデジタルくさくない画質を求める方向」
に向かった方が絶対いいと考えます!

 スマホカメラは一体どこに行こうとしているのでしょう?

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