ウエラブル市場は「Appleの時代」
先日,今年度の第3四半期におけるスマートウォッチ出荷台数でAppleWatchがダントツの状況である…ということをお伝えしました。
そしてこの度,Watchの他,AirPods等も全て含めた「ウエラブル端末」全体での出荷台数のデータが出ました。
Appleは前年比「3倍増」!
一人勝ちです。
なんと,AirPods Pro抜きでこのデータ…
この記事内で紹介されているデータがこちら。
2019年の第3四半期と前年同期との比較。
驚愕はAppleの業績の伸びですね。
何と「出荷台数で1950万台増」,「シェアで6.5%の増」です。
前述のWatchの記事内でも書きましたが,なかなか他のメーカーが伸びきれない中,これまで先陣を切ってきたAppleが,現在でも「伸び」を見せている時点で,これまでのiPhone,iPadとは異なる推移をしています。
先陣を切っていたはずのAppleデバイスが,次第にAndroid勢に飲み込まれていき…というのがこれまでの慣例でしたので,ことウエラブルに関しては,「これまでとは違う!」と感じさせられます。
それにしても,ウエラブル市場全体が急速に拡大する中で,負けじとAppleも伸びているところに,ウエラブル市場の可能性の大きさと,他メーカーの伸び悩みを感じます。
そして…。
その状況を際立たせるのが,
「これらのデータには,AirPods Proの売上データが加算されていない」
という事実です。
予想以上の人気ぶりに,急遽生産ペースを上げたと言われているAirPods Proですので,そのデータが加算される「2019年第4四半期」の統計では,恐らくAppleが更に業績を伸ばしてくるでしょう。
さすがにうまくいきすぎだとは思うが…
う〜ん,なんだかうまくいきすぎて怖いくらいですね。
イヤホンでは,「Android」という大きなくくりではなく,Samsung製やHUAWEI製などのメーカー単位での「スマホ+イヤホン」という連動の仕方をしているのが原因なのでしょうか?
メーカーごとに独自の制御アプリを出すなど,「Androidとしての統一モデル」という印象が薄いところはありますね。
そうなると,「1つのメーカー」というくくりでは製品の魅力や利便性に長けるAppleデバイスが強さを発揮するのも頷ける気がします。
しかも…。
Appleのウエラブル製品はどれも最高級の値付けをしているものですので,当然「利幅」も大きくなり,Appleの懐が温かくなる…ということに繋がっているはず。
「出荷台数ベース」でこれだけリードしているのですから,「売上ベース」になると更に差が大きくなるのは確実です。
iPhoneの絶対的強みが薄れる中,ますますAppleの目線がウエラブル製品に向けられるようになることは必然と言えるのかもしれません。