「価格据え置き」が絶対的な命題
12/14,15日に予定されていたiPhone等に対する制裁関税発動が回避されたことが報道されました。
関税が発動した場合に,このコスト増がどのように影響するかについては様々なシチュエーションが行われていただけに,一安心です。
昨今のiPhoneに関しては,その売上に「価格」が非常に大きく関与していることが明白になりました。
高額な端末しかなかった2018モデルのiPhoneは散々な結果に…。しかし,内容的にはそれほど大きく進化しなかったiPhone11シリーズは好評を博してします。その要因は普及機である「iPhone11」の価格が下がったことであることは明らかでしょう。
iPhone12に関しても,「価格を上げては売れない」ということを本ブログでは訴えていましたが,5G化に伴って,どうしても製造コストが上がりそうだ…ということもお知らせしてきました。
しかし…。
朗報です。どうやらiPhone12は価格据え置きできそう?
設計・試作を自社システムで
記事によると,
Appleは「iPhone12」の開発において,従来はサプライヤーに発注していた設計や試作といった,NRE(Non-Recurring Engineering)と呼ばれるプロセスを自社内で完結させる方針
とのことです。
つまりは,できるだけ「外注」を減らすことで,コスト減を図ろうということですね。Apple側の仕事量に無理がないのであれば,大変結構な話です。Apple製品とはいえ,高ければ売れなくなった時代です。さすがのAppleも企業努力はしていただかないと…。
これにより,5G化によるモデム関係,iPhone4のような金属製フレームの採用等によるコスト増の懸念は払拭されたと考えてもいいのでしょうか?
少なくともApple側にも,「販売価格は上げてはならない」という相当のプレッシャーがかかっているように思えます。もはや「以前とは時代が違う」と…。
その現れが「iPhoneSE2(9)」というミドルクラス帯端末の投入でしょうし,今回のコスト減対策なのでしょう。
iPhone12,実際はどのような価格設定で登場するのか?
特に,普及期待のノーマル「iPhone12」の値付けがカギとなるでしょう。少なくてもiPhone11と同等…。逆にちょっとでも価格を下げることができるとしたら,かなりのインパクを与えることになると思いますが…。
Appleさん,「損して得取れ」という諺もありますよ!