AirPodsの勢いが止まらない!
「売れまくるAirPods」
ということを何回か記事にしてきました。
AirPodsProの販売台数を一ヶ月分しかカウントしない状態でも,ワイヤレスイヤホン市場でダントツの強さを見せていることは,以下の資料をもとにしながら,この中でも書かせていただきました。
「一ヶ月以上の待ち」が続くAirPodsProの人気が今後も続くことは明白ですので,
「しばらくの間はAirPodsの独壇場が続く…」
と考えていたのですが,この度,その考えを後押しするような記事が来ています。
2020年,AirPodsは「8,500万台」売れる?
AirPodsの販売台数は「2倍以上」に増加?
記事によると,Bernsteinのアナリスト、トニー・サコナギ氏は,
Appleは2020年にAirPodsを8,500万個売り上げ,収益は150億ドル(約1兆6,417億円)に上る見込みである
と予測しています。
これ,数字だけ見るとどれだけ凄いのかわかりませんが,これだけ売れている2019年のAirPodsでの収益が,
「対前年比で2倍となる60億ドル(約6,567億円)」
であるのに対し,2020年の予測が,
「150億ドル(約1兆6,417億円)」
になるというのですから,急伸ぶりは正に「尋常ではない…」と表現できるものでしょう。
「倍々ゲーム」どころか,それ以上のペースで増加していること,そして,その額が「1兆円」を超えるものであること…。どれをとってもスケールが違う話です。
2020年がピーク? しかしAirPodsの強さは変わらないのでは…?
このような狂ったような伸びが,いつまでも続くわけはありません。
私は正に来年2020年がそのピークだと考えます。「ノイズキャンセリングイヤホン」としての絶対的な強みを発揮し,他メーカーの準備を整えていないこれからの1年が,「AirPodsの天下」とでも言うべき時期となるでしょう。
そして…。
おそらくは,2020年は「ノイキャンイヤホン」の戦国時代となります。
以前の記事にも書きましたが,iPhoneとの親和性が高いAirPodsProとまともに競争しても勝ち目が薄いわけですので,現在ノイキャンイヤホンを投入していない「一流音響メーカー」は,「音質特化ノイキャンイヤホン」を,満を持して投入してくるでしょう。
私は「MOMENTUM True Wireless」のノイキャン版を,ゼンハイザーが出してくれるのを心待ちにしています。
あっ,あと,AVIOTのノイキャン機にも期待ですね。
しかし…です!
驚異的な伸びはなくなるでしょうが,再来年以降もAirPodsの勢いはなかなか止められないのではないでしょうか?
「音質特化型ノイキャンイヤホン」となると,価格はそれなりに上がるでしょう。3万円ほどのAirPodsProを基準として,一般のユーザーが4〜5万円の高級機に,AirPodsの驚異となるほど手を出すとは考えづらいのですが…。
ひょっとしたら,Appleは本当の「宝の山」を掘り当てようとしているのかもしれません。Apple Watchも加えたウエラブル。今後「Apple Glass」のようなスマートグラスまでついて来るのであれば,Appleは新しい分野でも「盟主」になりうるのかもしれません。