深夜枠からヒット作は生まれるか?
不作だった2019年ドラマを越える秀作を期待する思いで「2020年1月期」のドラマを勝手に展望するシリーズの第3弾。
1回目は,来クールに重なった「医療系ドラマ」,2回目はゴールデン枠のドラマから,独断と偏見で注目作を取り上げてきました。
今回は,「深夜枠」のドラマからです。
前記事内でも書きましたが,昨今はなかなかドラマの視聴率が上がらない反面,放送されるドラマ数だけは増えている印象です。
その原因は「深夜枠」のドラマにあることは明らかです。
「深夜枠」ということで,コスト,労力の麺から考えても,演者数を絞り,若手を多く登用し,原作ものを採用し…と,様々な制約の中で取り組むドラマ制作になりがちだとは思われますが,その分,ニッチな内容にするなどの「冒険」ができるのもこの枠のドラマの面白さなのではないでしょうか?
さて,そんな中から良作は生まれるのか?
個人的な注目3作はこれ!
ここまで来ると本当に個人の趣味になってきますが,3つ取り上げてみました。
まずは「やめるときも,すこやかなるときも」(日テレ・月曜深夜)。
窪美澄さん原作のラブストーリーです。
「過去」を抱えた男女が,「自分のために始める」恋愛を描いたシリアスなラブストーリーになりそう。最近,男女の恋愛を真正面から描いたドラマがめっきり減りましたので,大いに期待したいところです。
お次は「アリバイ崩し承ります」(テレ朝・土 23:15〜)。
一回5,000円でアリバイ崩しを受ける時計店主を浜辺美波さんが演じる…というだけ魅力的ですが,「時を戻すことができました。アリバイは,崩れました」という決め台詞まで用意されているということで,「トリック」「時効警察」などの流れを汲んだ,テレ朝風の匂いがプンプンと立ち込めますね。
バディーを組むのが安田さんということで,「仲間由紀恵&生瀬勝久」という,トリックコンビの姿が頭の中で飛び交っています。恐らくは,しっかりとしたアリバイ崩しの中に,随所に二人のナンセンスな掛け合いが入ってくることになるでしょう。
評価が高ければ,今後の「定番化」もありうる期待作だと思います。
最後はなぜか気になる「この男は人生最大の過ちです」(テレ朝 1月)。
速水もこみちが「ドMイケメン社長」を演じるという,奇天烈な「ツンデレラブストーリー」!。
これ,深夜枠でなければ実現しなかったドラマです。コメディータッチで攻めるならとことん…という意気込みに期待です。
さて,2020年1月期から,「伝説」となるようなドラマは誕生するのか?
今から楽しみですね。