意外! イメージセンサーがSONYのドル箱に…
20世紀に入り,産業の構図が激変したことは,経済の知識が全くない私でも分かります。
かつてWALKMAN等の新機軸を続々と発表して「技術のSONY」と言われたSONYの立ち位置は,すっかりAppleに取って代わられました。
テレビにおける隆盛の変化はすさまじく,20世紀に入ってSHARPがリードした液晶テレビではもはや韓国勢の独壇場。というか,かつてのお家芸であった「家電」も,中国勢に支配されつつあります。
今後の日本が,どのような立ち回りで生き残っていくのか…,という点については,素人考えでは非常に心配になるところですが,各メーカーはそれぞれに生き残り策を探っているようです。
この度,「SONYのイメージセンサーが売れまくっている」という記事を見かけました。何かと苦しんでいる印象が強かったSONYが,意外なところで頑張っていることに驚きました。
イメージセンサー市場で51%のシェア!!
記事によると,
ソニーは現在、イメージセンサー市場の51%のシェアを占めているとされています。同社は2025年までに60%のシェアを目指している
とのこと。
また,生産拡張のための大量投資を行っていながらも,「生産が追いつかない状態」であるとのことです。
いや〜,全世界の半分以上のイメージセンサーがSONY製だなんて,予想もしていませんでした。
個人的なイメージでは,以前,一眼レフのイメージセンサーにおいて,Nikon機のセンサーがSONYに置き換えられた…ということや,コニカミノルタをSONYが買収し,一眼レフ市場に殴り込みをかけた…という化石のような知識で止まっておりましたので,非常に驚いているところです。
その後,コンパクトカメラではSONYセンサーが席巻し,一眼に関してもCanonが最後の砦としてオリジナルセンサーの牙城を死守しているという情勢のようです。
更に,現状では一眼のセンサーよりもスマホ用のセンサーの影響力が大きくなっていることは想像に難くありません。
加えて,記事中にある,
「スマホカメラの多眼化の流れが,SONYの追い風になっている」
という説に,大きくうなずいた次第です。
カメラレンズが増えれば,当然その数の分だけイメージセンサーを搭載することになるわけで,数年前まで主流だった「一眼」と比べれば,正に飛躍的にその可能性が広がっている…というところなのでしょう。
今後,「3眼」「4眼」が主流となれば,単純に考えても収益が3倍,4倍と増えていくわけですので。
「PlayStation」に次ぐ,第二の稼ぎ頭!
記事では,
ソニーの半導体事業は、PlayStationの次に最も収益の高いビジネスとなっている
と記されています。
「PlayStation」が稼ぎ頭…という時点で時の流れを感じますが,それはさておき…。今後しばらくは,SONYがイメージセンサー事業の世界的中心となってことを運ぶことは間違いなさそうです。
以前は1つにパッケージさせた「製品」をつくって経済大国へと上り詰めた日本ですが,今後は,今回のイメージセンサー等の「部品」生産の中で強みを発揮していく時代へと変わっていくのかもしれません。
いや,もうすでに変わっているのでしょう。