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2020年 iPhone周辺の「独占」が崩れていく? ②「Aチップ」

iPhone絶対性の象徴「Aチップ」の行方…

 先日は,iPhoneに搭載する有機ELパネル生産での「独占」が崩れていく…ということについてお知らせしました。 

 「革新的な技術」という面では,中・韓のAndroid勢の後塵を拝するようになって久しいiPhone…。

 しかし,現状のAppleの立ち位置とすれば,
「いたずらに先進の技術投入を急ぐのではなく,よりいいものをより確実に…」
というところだと考えます。
 販売機種別ではダントツトップのiPhoneの製造元として,責任を果たそうとする考えの表れだと考えますし,私もその考え方を支持します。昨今の「折りたたみ式スマホ」の発売の様子を見ると,SamsungやHUAWEIとAppleの考え方の違いがはっきりと表れていますね。

 さて,そんな中でも,iPhoneがこれまで他を圧倒してきたのが,「チップ」です。iPhoneやiPadに搭載されている「Aチップ」は,「iPhoneの絶対性の象徴」のような存在として,「Kirin」「Snapdragon」といった他のチップを圧倒する性能を維持してきました。

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 このAチップ搭載故の「基礎体力」をベースに,「動作面」における信頼性においては,iPhoneの右に出るものはいない状態です。これにiPhone11系では,バッテリーもちのよさも加わりましたので,「実用面」という意味での優位性では際立っているような印象を受けます。

 そして,現在そのAチップを独占的に生産しているのが台湾の「TSMC」です。
 しかし以前はSamsungもこのAチップ生産に加わっていましたが,iPhone6sの「チップゲート問題」において,
「Samsung製のA9チップが,TSMC製のそれよりも性能が低い…」
という騒動が起き,これが現在の「独占」に繋がっていると考えられています。

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 ところが…。
 ここに来て,Samsungがチップ生産のために増資している…という記事が来ています。将来的な「再登場」はあるのか?

 

TSMCの絶対的信頼感につけいる隙はあるのか?

 記事によると,

Samsungは2030年までに1,160億ドル(約12兆7,080億円),毎年100億ドル(約110兆円)規模の巨額資金を投じる計画を発表,極端紫外線(EUV)と呼ばれるプロセスの開発に意欲を見せている

とのこと。

 iPhone12に搭載される「A14チップ」では,回路の精細さを示すプロセスルールが「5nm」という新たな次元に突入することが確実視されています。

 Samsungがこのまま静観していたら,いつまで経ってもチップ生産に関してはTSMCの独占状態が続くわけで,Samsungとしては今後のことも考え,歯止めをかけに来るつもりなのかもしれません。

 iPhone12では,有機ELパネル生産に関しても,LGの他,初めての中国企業となる「BOE」も生産に加わるようだということは,本シリーズ①でもお知らせしたとおりです。
 その「心」は,一社独占の状態だと,そのメーカーに何らかの有事が発生した場合のリスクが大きすぎるということ。
 だとすれば,この考え方は「Aチップ生産」にも通用するはず。もしSamsungが再びAppleのお眼鏡に適うくらいのチップを大量に,そして継続的に生産できることを証明できたなら,Appleとしては渡りに船となる可能性が高いでしょう。

 しかし,「チップゲート問題」で失った信頼を回復するためには,余程の誠意をAppleに見せなくてはならない?

 

TSMCも逆襲に?

 TSMCも手をこまねいているだけではないようで,Samsungと同等の増資を行う予定があると,記事には紹介されています。

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 TSMCにしても,Appleと独占的に取引できている…というメリットは計り知れないはずですので,現在の立ち位置を簡単にSamsungに譲る気はさらさらないでしょう。
 まあ,ユーザーにとっては,一流メーカーがガチンコで技術を高め合うことはメリットしかありませんので,歓迎すべきこと。

 しかし,TSMC独占状態になってからのAチップの無双ぶりや,昨年のA13Bionicが単なる性能面だけでなく,省電力化も図られたことでiPhone11系のバッテリーもちに大きく貢献するなど,近年の「Apple-TSMC」のタッグの結び付きはとてつもなく強固なものに感じます。

 果たしてそこにSamsungのつけいる隙はあるのか?
 数年後の動向に注目ですね。