最終決着! 文句無しで「SONOS One」+「Home Pod」
昨年夏に「Home Pod」を導入して以来,そのあまりにも低音過多な音質と闘ってきましたがどうにもならず,新たな「ちょい聴きスピーカー」を探し出しました。
手始めにBOSEの「SoundLink Revolve」を購入しましたが,あまりの音の細さ故にキャンペーンを活用して返品。代替として購入した,同じくBOSEの「PORTABLE HOME SPEAKER」でとりあえず音質面での合格点が出た…ということをこれまでお伝えしてきました。
しかしこの「PORTABLE HOME SPEAKER」,私の環境ではAirPlayにつながらない(Wi-FiにはつながってGoogleアシスタントは使えるのに)という非常に残念な結果から抜け出せませんでした。音質面で有利になるAirPlayが使えないのでは,「そりゃないよ…」という感じです。
また,一応「合格」と判断した音質も,特に中・高音側の余裕はほとんどなく,低-中-高の音の繋がりも不自然な傾向にあります。
サラウンド感はそこそこありますし,非常に素直な音質で,「ちょい聴き」に適した面もあるだけに非常に迷ったのですが,「AirPlayができない」という部分の引っかかりがどうしても拭えず,最終手段に打って出ることにしました。
そう,「SONOS One」の購入です。
そして,迷走していたスマートスピーカ環境づくりに答えができました。
結論から言います。
「これまでの不満がすべて払拭されました。ある程度の音質と雰囲気や艶のある最高の環境を作りたいのであれば,SONOS OneとHome Podの両刀遣いがベストです!」
これが「最終回答」と,私が納得した現在のスピーカー環境。
その答えにつながった,今回の「SONOS One」の購入。今後数回に分けて,今回の「最終回答」に向けた足跡をお届けしていきます。
レビュー初回の今回は,「開封・セッティング編」です。
「SONOSアプリ」で順調にセッティング
Home Podの代替を考えているため,当然2台購入。後日,ステレでの聴こえ具合も確かていきます。
箱や梱包に関しては,Home Podほどの高級感や簡易性はありませんが,逆に「これでもか」と丁寧に収納されている印象です。「テープはがしが面倒…」と若干感じるほどの慎重ぶりですので,アップル製品とは逆の発想かもしれませんか,これはこれで安心できます。
いざ,ご対面。
この「SONOS One」,「Home Pod」や「PORTABLE HOME SPEAKER」とは異なり,従来のスピーカー同様,ツイーターやウーファーといったスピーカーユニットが正面に向けて取り付けられている,オーソドックスなシステムです。よって,本体裏面に接続用のスイッチやLAN端子が取り付けられていますね。まあ,AirPlayを使うので端子は使用しませんが…。
大きさを比較するために,Home Podと並べて撮影してみました。
高さはほぼ同じですが,横幅はHome Podのほうがかなりあり,丸みを帯びた形も相まって,存在感はHome Podの方があります。
本体を上から覗くと,こんな感じ。
Home Pod同様,タッチ操作もできるようですが,おそらく私は使わないでしょう。また,Home Podは上面全体がタッチに反応するようにできていますが,「SONOS One」は反応する部分が限られており,私はこちらが好みです。Home Podは予期せずに反応してしまって,驚いてしまうことが何度かありましたので。
さて,肝心のセッティングです。
「PORTABLE HOME SPEAKER」のようにAirPlayにつながらなかったら…とこわごわ作業を開始しました。
「Home Pod」は,「アップル純正」という安心感がありました。サードパーティー製ということでどうなるか…?
結論からいえば,全く戸惑うことなくセッティングが完了しました。製品付属の取説は非常に心もとないのですが,それはHome Podも同じ。
「SONOS One」は,純正の「SONOSコントロール」アプリが非常に優秀で,懇切丁寧に順を追ってユーザーを導いてくれます。
詳細は以下の記事を御覧ください。
使いやすい+音が良い! バツグンの高音質Wi-Fiスピーカー「Sonos One SL」レビュー (1/4) - PHILE WEB
ネットワークへの接続もすべて「見える化」してくれた上で進めてくれますので,非常に安心感があります。私はAppleの「見えないうちに」よりも,スマートスピーカーに関してはSONOSの考え方のほうに好感をもてました。
また,どうなるかと心配だった「ステレオ化」に関して,まずは一台目をネットワークに接続させた上でもう一台を追加し,それをステレオ利用するかどうか尋ねてくる…という,非常わかりやすい進め方を,アプリが一つ一つ順を追ってエスコートしてくれます。
特筆すべきは,2台がステレオセッティングされるまで,ノントラブルだったこと。自分が行っている行程が理解できるとともに,するするとその作業が進んでいくわけですので,自然と高揚感が増してきます。心地いいシステムだと強く感じました。
また,この「SONOSコントローラ」アプリには,独自のイコライザーも付属していて,音質調整に難があったHome Podとは一線を画します。
Home Pod同様に進化する音
この「SONOS One」,Home Pod同様に設置された室内の環境に応じて音を調整してくれる機能を有しています。
実は,最初のセッティングの際に,アプリ内の「True Play」という機能で初期調整をしてしまうのです。
これ,スピーカーから調整用の音が出ている1分間ほどの間,iPhoneのマイクを使用して部屋内の反響を感知しているようで,iPhoneを上下にゆっくりと振りながら部屋を歩きまわるという作業を行います。
その成果か,実際に音楽を流した瞬間から,驚きの音が…。
実際の「SONOS One」の音質に関しては次回…。そして,「SONOS One +Home Pod」という最終解答へとつながっていきます。