5GiPhoneのミリ波対応は送れる?
いよいよ5Gの開始が近づいてきました。
残念ながら,現時点で楽天は4月からの5Gサービス開始に間に合わないことを明言しています。まあ,本格的なキャリアとしてのサービス開始時期も怪しいですけどね…。
さて,我々ユーザーとすると,
・どの程度のエリアで5Gが使えるの? 地方では結局4Gとの「まだら」になるんでしょ?
・電波受信の精度は? 途中で切れたりしないの?
・料金体系はいかに?
などのように続々と疑問が湧いてきます。
特に上2つのような「どの程度使い物になるか?」という問題は,切実です。
もし5G対応iPhoneを購入しても,結局は使い物にならなかったら結局4G機と同じわけですので…。
特に私の住んでいる秋田などは,4Gのときにも痛い思いをしています。4Gが受信できなかったり,電波を探してバッテリーもちが悪くなったり…。
さらに,日本の5Gでは,同じ5Gの中でも,周波数の長短によって,「サブ6GHz」である「3.4GHz」「4.5GHz」と,「ミリ波」と呼ばれる「28GHz帯」とに区分されるようです。以前の記事をご参照ください。
この周波数の考え方は従来と同様で,
周波数が小さければ(数値が小さければ)通信速度が低速だが,建物の中などには回り込み安く,
周波数が大きければ(数値が大きければ)通信速度が高速だが,建物の中などには回り込みにくい
という特性があります。
現行の4Gのプレミア周波数帯などは,周波数の短い波の電波であるため,室内や地下などでも快適に受信することができますが,プレミア帯をもっていなかった時期のSoftBank回線は,docomoやauに比べて「電波が弱い」という時期がありましたね。
5Gは高速である反面,周波数が長くなります。特に「ミリ波」とよばれる「28GHz帯」は,超高速な通信ができる反面,恐らくかなり「届きにくい電波」になるのではないでしょうか?
それを補うには,「基地局をたくさん設けて穴を無くす…」という戦術が必須だと考えられます。当然その分コストも嵩みますね。
施設状況が整うのは,一体いつになるのでしょうか?
などと考えている折…。
「ミリ波対応iPhone」の発売が遅れるのではないか…という記事が来ています。
ミリ波対応機を選択する旨みはあるのか?
この記事では,あるアナリストが,
Appleは今年9月に最初の5G対応「iPhone」を発売するものの,9月に発売されるのは5GのSub-6GHzのみをサポートしたモデルで,mmWave(ミリ波)をサポートしたモデルは2020年12月から2021年1月にかけて発売されると予測している
と語っているとのこと。
原因としては,アンテナモジュールをApple純正にするために時間がかかる…ということですが,まあそれはいいです。
問題は,そこまでして待ったミリ波対応iPhoneが,本当に快適に使用できるのか…ということです。対応はしていてもミリ波そのものの供給エリアが狭ければ,それはただの宝の持ち腐れというもの…。
秋田のような地方都市ではその心配度は急激に上がりますよね!
4月サービス開始…ということであれば,そろそろ各キャリアには,
「どのエリアでどのサービスが開始できるのか? さらにその後のエリア拡大の予定は?」
も詳細に説明してもらいたいものです。
具体的なサービスも見えていない中で…
エリアもエリアですが,より致命的なのは「具体的なサービス像」が全く見えてこないことです。
「将来的にはこんなことも…」
というコンセプトはよく見かけますが,サーズス開始まであと数ヶ月なのに,多岐にわたると言われている5Gの活用方法で,我々ユーザーが実際に利用できるサービスにはどのようなものがあるか…という肝心の部分が皆目見当が付かない状況です。
これではなかなか足を踏み入れる勇気が出ません。
それとも,4月になってから一気にその全体像を提供するつもりなのか?
それとも,本格的に5Gの必要性が叫ばれるようになるiPhone12の発売まで,なんとかしのごうというキャリアのこすいやり口か?
さて,iPhone12は「買い」なのか?
それともiPhone11で「待ち」を決め込む方が賢いのか?
今後の動向から目が離せませんね。