5G時代に向けた布石か?
先日,「5G対応iPhoneで売上停滞があるかも…」という話題を取り上げました。
5G通信網の整備状況やサービスの内容・開始時期など,不透明なことが多く,なかなか先が見通せない状況ですね。
さて,そんな中,auが「データMAXプランPro」の料金を2月から「1,500円」引き下げることになりました。
いきなりの,そして,かなりの値下げです。
私は現在,同じくauの「auフラットプラン7プラスN」の契約をしていますが,両プランの差が「3,500円→2,000円」へと縮まりました。
いいオヤジがスマホで動画を頻繁に観るわけでもありませんので,現状,データ量がそんなに必要なわけではありません。「使い放題」との価格差が未だ「2,000円」もあることを考えると,個人的にはそんなに魅力的に映るわけでもありませんが,「時代の流れ」がどのように進んでいくのかを考える岐路に来ているようです。
docomoもSoftBankも「大容量化」の動き…
まずもって,auの今回の値下げには,docomoやSoftBankの動向が大きく関係していることは明らかです。
その「動向」とは,データ通信量の「大容量化」。
docomoは「ギガホ」プランの容量を「30GB→60GB」へと,終了期間未定の状態で引き上げました。いつものdocomoの「いつ終わるか分からない作戦」ですね。
また,大容量化では一歩先を行っている感のあるSoftBankは,50GB+ゼロレーティングの「ウルトラギガモンスター+」。
これらに対し,「容量無制限」の「auデータMAXプランPro」は,料金は僅かに高めですが,「無制限」を売りにして,大容量プラン横一線という状況が生まれたわけです。
この「大容量化」。
来る5G時に備えたもの…という考えがあるようです。
確かに高速でデータのやり取りができる5Gなのでしょうが,「大容量を消費するサービス」の実態が見えてこないだけに,「容量を増やすべきか」の判断ができません。
私のように,従来の使い方であれば7GBもあれば十分…というユーザーは非常に多いはず。しかし,今後「5G」特有のデータ容量の大きくなる通信サービスが登場することは容易に想像できるわけで…。
問題は,前述の記事に書いたとおり,「5Gサービスの実態が見えてこないこと」にあります。
はたして,「大容量がデフォルト」となる時代が来るのか…?
いち早く「具体的な近未来予想図」を提示していただきたい!
しかし,大容量プラン必須となると,これに高額な端末代金がのしかかり,家計を圧迫することは明らか…。
これまでのような「超高額端末が当たり前」という時代はもうすぐ終わるのかもしれません。
楽天の料金体系は?
「値下げ」という観点で見れば,今春予定されている楽天のキャリア参入が影響している部分があるのかもしれません。
三木谷オーナーは,料金的にもかなり攻めてくる由の発言をしていました。果たして楽天は,3大キャリアに風穴を開けるくらいのインパクトを与えることができるのか?
大注目ではあります。
しかし…。
現状の楽天では,説得力に欠ける部分も大きいですね。
度重なる不手際によるサービス開始の延期,通信トラブル…。「料金」云々の前に,
「本当に真っ当な通信サービスを提供できるのか?」
が最大の焦点になっていることは,残念ながら認めざるを得ない状況です。
ユーザーから言わせてもらえば,「楽天が自爆して喜ぶのは3大キャリアだけ…」ということ。
是非とも,既存のキャリアをあっと言わせるような価格とサービスを提供し,3大キャリアが「このままではいけない」と慌てるような状態を作り上げていただきたい!
キャリアが,「莫大な広告費をユーザーに還元しなければ…」と思い直すくらいの変化が起こることを願います。
まあ,無理だろうけどね…。