やはり「無制限プラン」がデフォルトになるの?
先日は,auの「データMAXプランPro」の料金が「1,500円」ほど下がる…という話題を取り上げました。
ここで非常に気になったのは,単なる価格の改定ではなく,それが「5G=データ量無制限プランがデフォルト」という既定路線に向けての地ならしになりそうだ…ということです。
大手キャリアは,「それが当然」と考えているようですが,我々ユーザー側は,そんな思惑が働いていることなんて知らされていません。
なんせ,
「5Gが今後どのようなメリットを与えるのか」
「それがいつ頃から始まるのか」
という具体的なビジョンは何ら提示されていないのですから,「検討のしようがない」のです。
しかし…。
やはり大手キャリアは着々と動いているようです。
最大の問題は「料金の上昇」
サービスが向上し,価格も現状維持なのであれば何の問題もありません。
ここで問題なのは,大手キャリア側が,今後のデフォルトとなるであろう契約プランを高止まりさせたままである…ということです。
記事によると,今回auが価格を下げたとはいえ,これでようやくSoftBankやdocomoと肩を並べたということのようです。
しかし,現状の標準プランとも言える「auフラットプラン7プラスN」とは,未だ2,000円ほどの差があるわけで…。
これが,
「5Gを使いたいのであれば,従来のデータ定量制では心許ないので,無制限に移行しなくてはならない」
というのであれば,無条件でその「2,000円」の負担増を,ユーザーがかぶらなくてはいけなくなってしまいます。
いやいや,ダメでしょ!
もちろん,5G網構築のためにはコストがかかるのは分かりますが,これまで総務省がとってきた「通信料下げ」の方向性を考えたら,この度のような「無条件の料金値上がり」は最悪のシナリオと言えるのではないでしょうか?
格安キャリアの通信品質が気になる…
5Gのサービスにどのようなものがあり,それがどの程度の通信スピードが必要なのかがよく分からないので悩みどころですが,ここで気になるのが格安キャリア(MVNO)です。
5G時代となれば,それに伴ってMVNOの回線スピードも上がるのでしょうが,果たしてそのスピードが,5Gサービスを快適に受けることができるほどのものになっているのか…?
日常的に使用するサービスが快適であり,先進的な部分に関しては4Gの時のようにややストレスがかかる程度であれば,より積極的にMVNOの利用を考えてみようかとも考えます。
通信費が現状よりも2,000円高くなるのであれば,どうがんばっても「月額1万円」という個人的な心の壁を軽く越えてしまいそうです。
通信費を甘んじて許容しなくてはならないのであれば,後は端末をより安価なものに替えるか…。
どの程度で折り合いを付けるべきかを考えるためにも,早く「5Gの具体的な姿」を明示してもらいたいものです。