スクエアが基本のスマホ界にあって…
iPhoneが登場して以来,スマホのディスプレイの形は角張った「スクエア型」が定番です。画面のアスペクト比が縦長系高に変わってきたり,折りたたみ式スマホが登場してバリエーションが増加したとしても,基本となる「形」はスクエア型。
もちろん,角張っていた方が効率よく情報を表示できるというメリットからなのでしょうが,だからこそスマホのデザインには面白さがありません。どのメーカー,どの機種も,殆ど全てがiPhoneのデザインに前ならえしている感は否めません。
しかし,Samsungがユニークなデザインのディスプレイを特許申請していたことが分かりました。
上下がラウンドした,まるでPSPのような形です!
まるでMacの「Touch Bar」
記事によると,
Samsungが申請していた「ポータブルターミナルとアイコンの配置方法(Portable terminal and icon arranging method)」と名付けられた特許出願が,現地時間の1月23日付けで米国特許商標庁(USPTO)により公開された
とのことです。
この画面,下の図を確認すると,本来のスマホディスプレイはこれまで通り角形で,この両端に半円形の「サブディスプレイ」が取り付けられているようですね。
この「別枠」として取り付けられるサブディスプレイには,時刻,バッテリー残量等の基本情報の他,アプリに応じて「音量調整」等の機能制御用のアイコンなどが表示されることが想定されているようです。
これ,考え方としては正にMacBook系に搭載されている「Touch Bar」と同じじゃないですか?
Touch Barは,キーボード上部に指を運ばなければならなかったり,制御できる機能が中途半端だったりして総スカンを食らっているわけですが,スマホであれば操作系にも問題はないでしょうし,割り付けられる機能もシンプルなもので構わないでしょう。
デザイン的にも「丸み」が安心感のようなものを与えてくれるように感じますし,デザイン重視で購入する層にとっては,非常に魅力的なデバイスとなるのではないでしょうか?
画面サイズの呪縛から解き放たれるとき…
近年,スマホディスプレイサイズの拡大が止まりません。
「携帯する」という本来の目的を考えるのであれば,iPhone8程度の大きさが好ましいようにも感じます。今秋登場予定のiPhone12では,このサイズでベゼルレスの「5.4インチ」モデルも登場しそうですので,再度意識変革が起きるチャンスではありますね。
そして…。
どのモデルもディスプレイがそれなりの大きさに達してる今,今回の機種のように,画面に余裕をもたせるようなモデルがあっても何ら不思議ではないと考えます。
そこそこの画面サイズにして筐体をできるだけコンパクトにする…。
そこそこの画面サイズに加え,何らかの付加価値を持たせる…。
画面の一定の情報量を保証した上で,今後は様々な考え方のディスプレイが出てくると,スマホ業界も再び盛り上がっていくかもしれません。
「画面サイズ拡大」という呪縛から解き放たれ,ユーザーの使い方に応じた,多種多様なスマホデザインが誕生してくれることを願います。