ただでさえ品薄だったのに…
AirPods Proが爆売れしている…という情報は,これまでもお伝えしてきました。
AirPodsの売上だけでAdobeなどの大企業の売上を凌駕するなんて,にわかには信じ難いほどの景気のいい話です。
発売直後はそれでもやや余裕を持って購入できたAirPods Proですが,昨年末あたりにはすでに「1ヶ月待ち」の状態になっておりました。
「欲しいんだったら即購入!」
がApple製品購入に向けての鉄則です。一度時期を誤ってしまうと,AirPods Proのように手に入りづらい状況に陥ってしまいますので…。
さて,そんな中,ただでさえ手に入りづらいAirPods Proが,更に品薄状態に陥っている…という記事が来ています。
そう,原因はあの「コロナウイルス」です。
下請けの下請けまで…工場の連鎖はコントロールさせるか?
記事によると,
中国では,コロナウイルスの拡散を懸念して,ほぼすべてのサプライヤーの工場が2月9日まで稼働停止しており,AirPodsの組み立てを担うLuxshare Precision Industry(Luxshare-ICT),Goertek, Inventecの3社は10日に生産を再開する予定だが,10日の週は通常時の50%程度の数量しか生産できないと見られている
とのことです。
新型iPhone9の生産でも懸念される工場の操業中止と,再稼働時の不安定性が,大きな影響を与えるということ。
記事では更に,上記の生産工場に部品を供給する下請けの生産に関しても不安が残るという点を述べています。
それはそうですよね。「工場閉鎖」ということは,最終組み立て工場だけではなく,その部品の生産,更にその下の…という「生産に関わる全ての工場」が営業を停止していたわけで…。
生産に関わるごく一部の工場のラインが止まってしまえば,生産そのものができなくなったり,代替の工場の目処が立つまで生産が延期されたりという,非常に現実的なトラブルが発生することは十分に考えられるわけです。
さて,果たして下請けの下請けまで,生産に関わる工場の連鎖はうまくコントロールされるのでしょうか?
もはやAppleだけの問題ではないような気もしてきました。
Amazonでは一時的在庫切れも…
コロナウイルスの問題がこれ程までに大きくなっていなかった段階では,AirPods Proの納入期間はほぼ1ヶ月ほどだったと記憶しています。
2/7の段階で調べてみると以下のように…。
2月が29日までしかないことを考えると,思ったよりも長くはなっていないようです。
しかし,「在庫をAppleStoreとAppleオンラインショップに集約している」という記事中の記述もありますし,Amazonでは「一時的在庫切れ」の状態になっていることから,残存する在庫をAppleが一元的に管理し,他の流通経路を一時凍結している可能性が高いですね。
そうすることで,Appleに直接オーダーをかけたユーザーの分を何とか保証してるということでしょう。
今後,生産が再開されると,一気にAmazon等に商品が流れ,AppleStoreよりも早く手に入る…ということも考えられますが,こればかりは博打ですね。
さて,Apple関連の製品に関し,その流通は安定することになるのか…。それとも不安定な状態がしばらく継続するのか…。
週明けの情勢に注目ですね。