本格的に心配な事態になってきたのでは…
コロナウイルスの猛威が止まりません。
連日加速度的に感染者や死者が増えており,改善の動きが全く見られないのが気がかりです。
気がかりなのはAppleの新製品に関しても同じ。
本ブログでも,今朝の記事で「iPhone9が3月中旬に発表か?」という記事を書きましたが,これも恐らくは「2月中旬の本格生産開始」を前提としたものであるはず。
このままでは,廉価版iPhoneというiPhoneにとっての新たな柱の旅立ちに際し,暗雲が立ちこめる…といえる状況になってしまうかもしれません。
そんな中,iPhone生産の肝心要,中国のFoxconnの工場が,予定されていた2/10に再稼働できなくなったという記事が来ています。
iPhone9の2月中旬の本格生産が怪しく…?
記事によると,
深セン市の公衆衛生の専門家は,Foxconn生産施設での現地調査の後,「新型コロナウイルスの高い感染リスクがある」として,営業再開は適当でないとの判断を下した,とNikkei Asian Reviewが伝えている
とのことです。
中国では「感染の広がり」に異常なまでの気を遣っているようで,感染を承知の上で意図的に感染を広げた場合には「死刑」の処分を下すこともあると発表していますね。
上層部がそのような姿勢である以上,地方の役人が工場での生産を許可することは絶対にあり得ないはず。ちょっとしたことで自分の首が飛んでしまいますので…。
さて,困りましたね。
これで,そもそののAppleのもくろみであった「2月中旬の本格生産開始」は成立しなくなったのではないでしょうか?
「3月中旬に発表」というスケジュールに関しては,正式に発表されたものでもなんでもないわけで,対外的に予定が遅れること自体は何の問題もないのでしょうが,フラッグシップiPhoneの発表時期である「9月」との丁度中間地点であるこの時期にiPhone9をリリーすることは,戦略的に意味があったはず。
日本における新年度の需要も当て込んでいたはずですので,Appleとしては当てが外れた状況に陥ることでしょう。
この時期的な「ズレ」は,遅れれば遅れるほど,iPhone9の販売台数に影響を与えることになるでしょう。それだけiPhone12の姿を意識してしまうでしょうから…。
iPad Proにも不穏な動きが…
少し前の記事で,Macのカスタマイズモデルの到着まで「1ヶ月」もかかるようになっおり,コロナウイルスの影響があるのでは…と書きました。
今後のiPhone9等の新製品生産を優先されるために,Macの組み立てを後回しにしているのでは…とも考えられます。
しかし,今回,もうひとつの懸念材料を見つけました。
iPad Proのお届け日です。
ご存知のように,この「iPad Pro」も,この春に新モデルが出るのでは…と噂されているデバイスです。
この「12.9インチ,64GB」モデルのみ,お届けが「2/17〜17」と遅くなっていたのです。
他のモデルに後れはありませんが,この一部機種での遅れが,新モデル発表に向けた生産調整であるとしたら,この動きが他のiPad Proにも広がり,コロナウイルスの影響で新モデルの発表が遅れることで,
「iPad Proの供給自体が滞る」
ということに繋がる可能性も否定できません。
だとすれば,MacBook Air,MacBookPro13インチ等,モデルチェンジ間近といわれるデバイスも…。
Appleとすれば,他国工場の生産を計画的にコントロールし,全世界的,全製品の供給不安ということにならないように配慮していく必要があるでしょう。
それができるのか…?
中国依存が非常に大きくなっている現状では,結構難しい問題なのかもしれません。
いずれにせよ,今回の問題で,今後の様々な面での「中国離れ」の傾向が急速に早まることは間違いがありませんね。