iPhone9は間に合う?
「3月中旬発表!」
というスケジュールが信憑性を帯びてきた,Appleの廉価版iPhoneである「iPhone9」。
そもそもの予定としては,「2月に入ったら試作開始→2月中旬から本格生産開始」という段取りだったということは,以前お知らせしました。
しかし,中国でのコロナウイルスの影響で,日々生産に向けた情報が錯綜しているようで…。
その錯綜の原因は,「2/10から再開される…とされていた中国でのiPhone生産が復旧し切れていない」という現状です。
Foxconn等の生産工場に,十分な数の労働者が戻ってきていない…ということです。
そのFoxconnは,
「2月末に生産稼働率50%→3月中に80%」
と報じられたニュースを否定したということもあり,全く先が読めなくなってきました。
そんな中,Appleが生産の拠点を「台湾」に移行するのではないか…という記事が来ています。
果たしてiPhone9の生産は間に合うのでしょうか?
iPhone9はセーフ! iPhone12はアウト?
上記の2つの記事には若干の揺れがあります。
その揺れとは,
・iPhone9がすでに台湾で生産されているか,台湾生産への移行を検討しているか
?
・Foxconnだけの事情なのか,その他の企業も含まれるのか?
という点。
iPhoneの生産事情には詳しくないのですが,100%中国生産だったものを台湾に全て移行するには難しいように感じますので,台湾で一定数iPhoneを製造していた工場にベースを移すということなのでしょうか?
また,全ての企業が結束してこの生産移行に同調できるのか…という点も不明瞭ですね。
反対に,共通しているのは,
・iPhone9の生産は間に合う
・ただし,iPhone12の生産には支障が出る
ということ。
iPhone9に関してはその中身が殆ど「iPhone8」と共通であるため,移管が比較的簡単なのかもしれません。
しかし,「iPhone9の生産拠点の移管」による影響に加え,新技術で製造する「iPhone12」に関しては,「技術認証試験」を担当するAppleの職員が中国に渡れないため,iPhone12の生産に影響が出る公算が強いようです。
iPhone12に関しては,発売時期が遅れるのか,発売はするが十分な供給がされないのか…。
いずれにせよ,今のところ,「本丸」に関して影響が出る見込みのようです。
その他のデバイスも台湾生産?
また,記事では,iPhone9だけではなく,「iPad Pro」「MacBook Air」「MacBook Pro13インチ」に関しても,台湾で生産する…としています。
もしそうだとすると…。
現状でもMac等のカスタマイズモデルの「お届け」が滞り始めていますので,発売がAppleの当初のもくろみより遅れたり,発売後になかなか手元に届かなかったりということが起こる可能性が高そうです。
今後は,なるべく早く生産拠点を分散化されるべきですね。
コロナウイルス関連だけではなく,中国には不安要素が多すぎます。人件費も当初よりかなり上がっているようですので,別の東南アジアへの移行を,真剣に考えるべき段階に入っていると考えます。
いや,むしろ遅すぎたのでは…?