やっぱり来た! 「2,980円で無制限」
昨日,「料金は2,980円」というリーク情報が駆け巡り,楽天側は慌ててそれを自分たちから出た情報ではないと打ち消していました。
本日,3/3の楽天イベントにおいては,まずはその「2,980円」という料金設定が真実かどうかが最大の関心事でした。
そして…。
やはり情報は正しかったですね。
楽天が用意するプランは,「無制限2,980円」の1つのみ。衝撃的とも言える料金設定です!
非常に魅力的な料金設定!
まずは,4G回線の正式サービスが始まるのが,4月8日。
5Gサービスの開始は6月からとなっています。
そして,何より気になる料金体系は,「2,980円」の「容量無制限プラン」一択のみ。5G化を目指す上で,非常に戦略的なものとなっています。
その仕組みとしては,
・現在首都圏のみに限られる,楽天の独自回線であれば使用無制限
・独自回線のない地域はauの回線を借りることで対応し,その際の上限は「2GB」
ということで,しっかりと「裏」があるわけです。
2GBを使い切った際は,「1GB=500円」で追加購入できるということで,まずまず納得できる価格かな…とも思います。
そこには,
「300万人限定で2,980円の料金が1年間無料」
という裏技もある訳で…。
とりあえず契約しておいて,2GBで足りなくなったら買い足す…という使い方で通信容量が足りるのであれば,これはこれでありかな…とも考えます。
また,楽天のアプリを使用することで,通話料も無料になるとのこと。
au回線の使い勝手と,通話品質等,もちろん心配やことは山積みなのですが,こと「料金」ということだけを考えるのであれば,非常に魅力的では内でしょうか?
特に,「楽天独自回線」の恩恵を受けることができる首都圏,名阪在住の方であればなおさらです。
価格破壊には当然理由も…
しかし,当然不都合な点もある訳で…。
それらを上げていきましょう。
①通信網の罠
前述した,「無制限」で利用できる通信網が非常に貧弱だ…ということはもちろん。
しかも,首都圏,名阪の地域であっても,用意されている通信網は「屋外」が中心のようで,屋内や地下等においては,当然「au回線」の助けが必要となります。
つまり,
「楽天独自回線の範囲内だから…」
と油断して,屋内で4Gや5G回線を利用していたら,あっという間に「2GB」を超えてしまう可能性があります。
独自回線の充実がどの程度のスピードで進んでいくのかは分かりませんが,通信量が多めのユーザーは手を出しづらくなるかも知れません。
②通信スピードの罠
さらに,「au回線」を使い切った後の制限スピードが,なんと「128kbps」まで落ち込むとのこと…。
つまりは,もはやギガを追加購入しないことには,通信が成り立たなく状態になってしまうということです(Wi-Fiが使えない状況では)。
これが,せめて「1Mbps」程度の保証をしてくれるのであれば別ですが,さすがにauもそこまでは甘くなかったということでしょう。
本当であれば,保証容量,制限スピードとも,auにもっと譲歩してもらいたかったところでしょう。
③iPhoneが使えない!
そして,最大の難関がこれ。
現状,iPhoneでは使用できないようです。
SIMロックiPhoneで使用できるのであれば,様々な制限が付く地方ユーザーも,一気に楽天モバイルに流れることが考えられると思いますが,さすがにiPhoneが使用できないのであれば,そこまで爆発的なことにはならないでしょう。
iPhoneも我慢して,通信品質も我慢して…では,何のためにキャリアを替えるのか分からなくなりますので。
しかし,特にAndroidユーザーにとっては,大きなチャンスがやってきたと言えましょう。
これで,順調に独自回線地域が広がり,大きなトラブルが出ず,そしてiPhoneでも使える日がやってきたら…。
正直,私も真剣に乗り換えを考えることになりそうです。
後は,docomo,au,SoftBankがどのように迎え撃つかですね。
特に,今後増加して行くであろう,楽天独自回線地域において,2倍以上の料金設定で今後を乗り切るのは難しいのではないかと考えます。
基本的な料金が「4,980円」という設定になり,各種割引も現在同様に使える…ということになれば,まさに楽天の参入が日本における料金体系を破壊した…ということになるのですが…。
それは厳しいかな? せめて「5,480円」まで下がったらラッキーですかね?
2020年3月3日が,
「総務省なんかよりも楽天の方が頼りになった!」
と伝説的な語り草になる日が来るのでしょうか?