A12ZBionicは「1Core」増えただけ…
iPad Pro12.9インチ(2020)をオーダーしました。
これまで「iPad Pro10.5インチ」を使用していましたので,大きなディスプレイサイズを求めての買い増しです。
より大きなディスプレイサイズへのリクエストとしては,
①大画面での動画視聴
②大画面での電子雑誌の購読
③大画面でのSplit Viewの積極的利用
④グラフィック系アプリの利用
といったところでしょうか。
①に関しては,少しでも大きい画面の方が当然迫力が増しますので,理由は明確。
②については,10.5インチのサイズでは,雑誌の記事を読む際にどうしても1ページ表示での文字サイズが小さくなり,いちいちピンチインしなくてはならないことが多く,大きなストレスでした。結局は使わなくなってしまうんですよね。
しかし,12.9インチであれば,特別拡大しなくても記事を読むことができそうです。
この,①②に関しては,「Pro」ほどの高性能は必要ないわけで,できれば下位機種でも12.9インチサイズを出して欲しいとさえ思うわけですが,恐らく今後もないでしょう。iPadにおける「12.9インチ」は,グラフィック系のアプリを快適に使用するためのサイズ感でしょうから。
③に関しても,10.5インチではサイズが小さく,快適に作業することができませんでした。どうしても「ちまちま感」が出てしまうんですよね。
④については,「GoodNote」や「Vectornator X」等を使用して,コンテンツを作成し,それをMacに受け渡して…などというApple環境ならではの使い方を想定しています。
私の使い方ではもiPadProの高性能ぶりを使い切ることはできないかもしれませんが,上記の③,④あたりでは,パワーがあるに越したことはないのかな…とも考えてます。
さて,そのパワーについてですが…。
「A12ZBionic」という今回のCPUに関する記述を見たときから感じていたことが…。
「これ,性能的にはA12Xと変わらないのでは…」
という思いです。
その根拠としては,まずは「A12」という型番が変わっていないこと,そして,AppleWatch5においてもCPUの強化が行われないリニューアルが行われていたという記憶が蘇ったからです。
そして,ことCPUに関しては,この予感があたったようです。
「A12ZBionic」はCore数が1個増えただけで,「A12XBionic」との性能差は殆どないようです。
「8%」ほどの性能アップは,誤差程度でしょう!
記事内では,「A12ZBionic」と「A12XBionic」のギークベンチスコアを比較しています。
「A12X」のCPUが「7Core」だったのに対し,「A12Z」は「8Core」と1Core増えていることと,全機種は「1TBモデル」だけメモリサイズが「6GB」だったものが(他のストレージでは4GB),最新モデルでは全てのストレージでめもりサイズが「6GB」になっているようです。
それを加味しても,トータルで「8%」ほどの性能アップに留まっているようです。いや〜,いくら何でもこれは残念すぎるかな…と思います。はっきり言って体感するは不可能で,「誤差程度」かと…。
とすると,です。
一気に「2020モデル」の存在意義が怪しくなってきます。
この他の売りとすれば「広角レンズ,RiDARセンサー」というカメラ部の強化と,「トラックパッド付きキーボード」程度しかありません。
しかも,「トラックパッド付きキーボード」は,iPadPro(2018)でも利用できるとのこと…。
つまり,カメラ部に魅力を感じないのであれば,2018年モデルからの積極的な買い換えはしなくてもいいのではないでしょうか?
私は個人的に「12.9インチのディスプレイサイズ」が欲しかったので,積極的に購入しました。2018モデルは購入していませんでしたので。
また,2018年モデルに対するアドバンテージとすれば,「128GB」というストレージサイズが新設され,しかも「価格が安くなった」ということです。64GBでは今時少々不安ですが,128GBあれば,私の使い方であれば恐らくは余裕です。
ということで,結論は…,
・iPad Pro(2020)は,先代の2018年モデルをもっていないユーザーであれば買い(お買い得感がある)
・先代モデルをもっているユーザーは次回のリニューアルまで待ち(欲しい人はトラックパッド付きキーボードだけを追加購入する)
とするのが正解ということです。
正直,1年以上待たせた割には「しょぼい」のでは…と思います。
これ,「次世代」が波紋を呼びそうです。
ということで,次回は次のiPad Proとの絡みを考えてみたいと思います。