期待が膨らむ「EAH-AZ70W」のサウンド
4月10日に発売予定となっているTechnics「EAH-AZ70W」を予約したことをお伝えするとともに,そのサウンドについて,先行レビューでの情報を探しているところです。
前回は,「あまりにも評価が高すぎるんじゃないか?」とも思えるほど絶賛しているレビューをご紹介しました。
このレビューにおいては,
・ノイキャンの効きも抜群でしかも音質の劣化を伴わない
・音の解像感,自然と広がる音場感,定位間,音の情報量,音の質感表現,音の情感等,どれをとっても素晴らしい
・2020年において音質で頭1つ抜けたといっていい存在
と,何だかむず痒くなるほどのお褒めの言葉が並んでいます。
これ,どうしたった「やり過ぎじゃないの?」と感じてしまいますよね。もちろん本当だったらこんなにうれしいことはないわけですが…。
というわけで,どうしても他のレビューも欲しくなって探していると,またまた見つけました。今度はAVWatchでの野村ケンジさんのレビューです。
さて,どんな評価になることやら…。
アコースティックが得意なオールラウンダー!
上記の記事では,今回同時に「Panasonic」ブランドとして発売される2機種や,コントロールアプリについても詳細に記載しているのですが,ここでは,Technics「EAH-AZ70W」の音質に関することのみを取り上げます。
肝心のTechnics「EAH-AZ70W」に関しては…
・ひとことで言い表すならば,“アコースティックが得意なオールラウンダー”
・中域の存在をしっかり主張しつつ,伸びやかだけど鋭すぎず,一切刺さることのない高域,充分な量感ともに絶妙なバランスで整えられていて,とても自然な音色の,上質なサウンド
・ピアノの音は,基音がしっかりと主張しつつも,倍音がしっかりと乗っていて伸びやかな音色に感じられる。細部の表現もしっかり拾い上げてくれるため,タッチや演奏ホールの広さなど,会場の様子も如実に伝わってくる
・女性ヴォーカルの歌声も魅力的。アデルの楽曲を聴くと,普段よりほんの少しハスキーな,それでいて声の揺れや息の強さなど,細かいニュアンス表現までしっかりと伝わってくる。ヴォーカルの立ち位置も変に前に出すぎることなく,演奏との一体感があって好ましい
・同じく男性ヴォーカルもほんのちょっとだけハスキーだが,その付帯音が声の存在感の強さに繋がっていて,リアルな歌声
・ことサウンドに関しては,一般的な完全ワイヤレスイヤフォンとは一線を画す,テクニクスブランドならではの良質なチューニングに仕立てられている
・ノイズキャンセリング機能のオンオフに関係なく,自然なサウンドを楽しませてくれる点も好印象
と,なんとこちらも非常に高い評価の記述が並びます。
唯一引っかかる点があるとすれば,「ボーカルの声がちょっとだけハスキー」と表現されているところか…。ゼンハイザーの「MOMENTUM True Wireless」も,超高音部の抜け感が表現できない部分にワイヤレスの限界を感じることがありますので,同じ状態?
それとも,十分にエージングされていないが故の伸び感不足?
「EAH-AZ70W」のダイナミックドライバーは,他のイヤホンに比べる非常に大きいと言える直径「10mm」のものを使用しているということですので,エージングにもそれなりの時間を要すると思われますが…。
これはかなりのモンスター機になるか?
いやあ,出てくるレビューでこれだけ絶賛されると,否が応でも期待してしまいますね。
しかし,前さんのレビューに胸を躍らせて実際に聴いてみたら「???」という経験もありますので,油断は禁物です。
むしろ,3万円そこそこの価格で,本当に絶賛されるだけの音が出てくる?…という思いが非常に大きくなってきています。
あと半月ほどで手元に届くはず。
まずは第一聴。
そしてエージング後。
その音を楽しみに待ちたいと思います。